西山陰特急旅行 4

2日目 10月11日(月) 後編
広島宮島線に寄り道して帰宅

2日目後編 乗車列車一覧
乗車駅 発車時刻 下車駅 到着時刻 列車 経由路線 車両形式*両数 備考 写真
新山口 14:18 徳山 14:59 普通 3368M 山陽本線 115-2000*4
徳山 15:02 宮島口 16:25
(所定)
快速 5368M 「シティーライナー」 山陽本線 115-2000*4 上記車両の直通 同上
広電宮島口 16:58 広島駅 18:02 普通 広島電鉄
宮島線
本線
5000 グリーンムーバ
広島 19:05 名古屋 21:37 「ひかり330号」 山陽新幹線
東海道新幹線
300*16
名古屋 21:41 浜松 22:31 「こだま490号」 東海道新幹線 300*16

山陽本線でも予期せぬ遅れ発生

光駅?はホームの間にかなりのスペースが空いていた。貨物用の側線などがあったのだろうか? 海のすぐ脇を走る。神代付近?

新山口からは在来線で広島に向かう。山陽本線の櫛ヶ浜〜岩国の区間がまだ未乗車なのでついでに乗っておくためである。乗り継ぎ時間には若干余裕があったのだが昼食を買うのを忘れてしまった。良くあることだがおなかが空いて辛い。

徳山からは快速列車に化けて広島に向けて進む。といっても岩国までは各駅停車。岩国で列車名を替えれば良いのにと思う。徳山から先は海沿いを走り景色がよい。

もう問題なく家まで帰れると思っていたのだが、柳井で車内で急病人発生とのことで救急車の到着までしばらく停車。9分の遅れとなってしまった。比較的大きな有人駅であったのは病人にとっても幸いだっただろう。

岩国には8分の遅れで到着。しかしここで「列車の遅れのためこの列車は各駅停車となります」との車内放送。さらに、本来岡山行きだったものが出発後に広島行きに変わりましたとのこと。広島行きになるのはそれほど困る人はいないだろうが、普通列車になってしまったのはちょっと辛い。この列車は長距離を走るのでダイヤを乱さないように所定時刻で別の車両を先発させたのだろうか?山陰線と違って素早い運転整理には感心する。

グリーンムーバで広島へ

広島電鉄の広電宮島口駅。 乗車直後のグリーンムーバ車内。
宮島線は通常の高床車両?も運行されている。 車道よりも軌道敷きの方が多くのスペースを占有している場所もある。
市内線区間の風景。 広島駅では改札口のある専用ホームに到着。ホームの長さはかなりギリギリ。

そのまま広島まで行くか宮島口で降りるか悩んだのだが、せっかくなので宮島口で降りてグリーンムーバで広島駅まで行くことにした。

広島電鉄の宮島口駅は地下道を通って少し離れた場所にある。看板車両であるグリーンムーバが来るまで待って乗り込む。2、3本に1本くらいがグリーンムーバで運行されているようだ。座席配置が独特で面白いが座り心地は良いとは言えない。短距離利用を想定しているのだろう。

宮島駅を出た時点では半分近くの席が空いていた。そのままゆったり乗っていられるかと思ったら、次の駅で非常に多くの人が乗ってきてたちまち満員になってしまった。どういうことかとビックリしたが、どうやら競艇場があったらしい。車内はレースの話が飛び交っている。

全国の路面電車が赤字経営で苦労していて、特に私の出身地の岐阜では廃止になろうとしているのだが、広島の路面電車は優等生として知られている。なぜ広島はうまくいっているのか見てみようと思っていた。

グリーンムーバは車体町が長くてワンマン運転をすると降車に時間がかかってしまうからか、運転手の他に車掌が2人乗車していた。乗客は車掌の立っているドアか運転手脇のドアから運賃を払って下車するという仕組みだった。一番前まで行かなくても良いしあらかじめ両替するのも楽で便利である。(両替方式ではなくお釣りが出る方式だったかも?)乗客も慣れていてドアが開く前に精算をする人がほとんどであった。カードシステムも導入されているようで、乗降は非常にスムーズだった。

グリーンムーバは床が非常に低く道路との段差が少ないのに加え、ホームの高さがこの車両にあわせられていて平面移動で乗降ができるのもスムーズな乗降に非常に役立っているようだ。

市内線区間に入ると車掌が1人になった。1人は競艇で混雑していたために特別に乗車していたのかも知れない。車掌が1人になるとさすがに多少降車がもたつくようになるが、それでも車掌がいる分早いし、分からないことがあれば聞くこともできるため有り難い。

郊外線区間ではスピードもかなり出ていたが、駅間距離が短いためにすぐにブレーキとなってしまっていた。市内線区間は信号待ちなどがあって速度はあまり速くはないのは路面電車の宿命だろうか。

途中線路敷きよりも車道部分の方が狭いような細い道路も通る。線路敷きの部分は石畳になっていたりして車道と区分されているが車が入るのには全く支障がない。それでも軌道敷に進入する車はいないし、車道部分の路上駐車も非常に少ない印象。

広島の路面電車がうまくいっているのはハード面だけでなく、利用する人や車を使う町の人など皆のマナーが良いことも大きいような気がする。

終点の広島駅では宮島線専用ホームと思われるホームに到着。改札口があって改札で切符の収集が行われた。これもスムーズな乗降に役立っている。グリーンムーバは通常の車両よりも編成長が長くホームの長さはかなりギリギリのようで、先頭と車止めがかなり近くて危険な気がした。

混雑した新幹線で帰宅

広島からは新幹線で帰るだけだったのだが、窓口に行ってみると指定席が軒並み満席。連休の最終日を甘く見ていた。「のぞみ」の喫煙席で新大阪まで行って「こだま」に乗り換える方法なら席が空いていたのでとりあえず購入したが、よく調べてみるとその後に出る「ひかり」で名古屋まで行っても同じ「こだま」に乗り継げる。満席の列車のしかも喫煙車で食事をするのもいやだったので、食事時間を作るために購入した「のぞみ」は見送って「ひかり」の自由席に座れることにかけることにした。

「ひかり」の自由席には何とか空きがあり座ることができた。立ち客はなく、ギリギリ満席という状態。名古屋行きだったため新大阪を出ると席に余裕ができた。名古屋で指定を取った「こだま」に乗り換えて浜松まで帰った。


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