豪雨直撃山形・宮城 3

2日目 7月17日(土) 中編
列車遅れで左沢線接続せず!

2日目中編 乗車列車一覧
乗車駅 発車時刻 下車駅 到着時刻 列車 経由路線 車両形式*両数 備考 写真
仙台 12:56 北山形 13:55予定 快速 「ホリデー仙山11号」 仙山線
奥羽本線
719*4 北山形14:06着
北山形 14:30頃 山形 ? 普通 奥羽本線 701*3? 遅れの普通列車。列車番号不明。 なし
山形 14:36 かみのやま温泉 14:45 「つばさ118号」 奥羽本線 400?*7 なし
かみのやま温泉 15:12 山形 15:21 「つばさ113号」 奥羽本線 400*7
山形 15:30 左沢 16:10 普通 337D 奥羽本線
左沢線
キハ101*4 全区間5分ほど遅れて運行
左沢 16:20 山形 17:04 普通 344D 左沢線
奥羽本線
キハ101*4 同上

仙山線快速で山形へ

県境付近はかなりの山の中。八ツ森〜奥新川。 奥羽本線との合流直前で信号停止。羽前千歳手前。

仙山線の快速で山形へと向かう。入線前からホームに行列ができていて予想通り乗車率はよい。仙台山形間の移動はかなり多いようだ。仙台駅では東北本線の東側のホームから出発し、駅を出ると少し走って東北線を乗り越して北仙台へと向かう配線となっているのが面白いと思った。

単線のために交換待ちなどが発生するのが問題ではあるが、電化路線で列車速度も速く利用価値のある路線だと思えた。パターンダイヤ化されているので分かりやすい。途中面白山高原駅手前のトンネル内に交換所があったことを思い出し、よく見ていたらポイントを渡る音が聞こえた。列車が横に振られたので両開きポイントのようだ。残念ながらトンネル内信号所での列車交換はなかった。

私は山形の1駅手前の北山形で降りて左沢線に乗り継ぐことにしていた。左沢線はローカル線の中ではそれなりに列車本数がある方だと思うが、どうも乗り継ぎが良くなくて上手く接続する列車を見つけるのに苦労した。列車は遅れもなく走っていたのでこのまま何事もなく乗り継げるとばかり思っていたのだが、奥羽本線に合流する羽前千歳駅の場内信号で停止してしまった。すぐに動き出すかと思ったがなかなか動き出さない。どうしたのかと思い始めたら奥羽本線で土砂崩れがありダイヤが乱れているとの放送が入る。北山形での乗り継ぎ時間が5分なので焦ったが、少しくらいなら当然待ってくれていると思っていた。

列車は10分ほど停車した後北山形へと動き出した。北山形到着は14時6分頃で、14時ちょうど発の左沢線は当然待っているものと思ったのだが・・・。

左沢線ホームで待ちぼうけ

北山形駅の左沢線ホーム(左)と奥羽線ホーム。 北山形駅を出発していく臨時列車。

北山形駅は奥羽本線と左沢線ホームが少し離れていて、やや長い跨線橋で結ばれていた。その跨線橋を小走りで左沢線ホームに向かうが、ホームに列車はいなかった。有人駅で奥羽本線の遅れについてはしきりに放送があるものの左沢線については全く情報がない。左沢線ホームと駅本屋とは離れているので駅員に聞きに行っている間に列車が来てしまう可能性があり聞きに行くこともできない。他にもホームで待っている人が数人いたのでおそらく遅れているのだろうと思って待ってみたが一向にやってこない。そのうちホームにも誰もいなくなってしまった。そして対向列車が定時でやってきた。単線の左沢線で対向列車が定時。しかも遅れの放送もない。と言うことは左沢行きも定時で出てしまったと考えて良さそうだ。

20分ほど待ったがそれでも次の左沢行きまで1時間もある。ここで沸々と怒りがわいてきた。列車本数の少ないローカル線で僅か5分ほどの接続待ちもしないというのはどういうことなのか。どうしても接続させられないならあらかじめ放送があって当たり前だろう。駅で下車して待ちぼうけを食らわせるというのは最低の対応ではないか。あまり仙山線と左沢線の乗り換え客はいないのだと思うが、接続している列車がある以上気を配るのが当たり前だと思う。駅員や指令なども奥羽本線の運転整理で頭がいっぱいのようであったが、これはあまりにもひどい。山形のJR最悪。

時間つぶしにかみのやま温泉まで往復

仕方がないので遅れてやってきた奥羽線普通列車でとりあえず山形駅まで行くことにした。山形駅に着くと福島方面への「つばさ」の発車直前。左沢線の次の列車まではまだ時間があったのでとりあえずこの「つばさ」に乗ってしまう。新庄始発の列車だったが、自由席はちょうど山形で乗った人が全員座れる程度の空きがあった。予定変更して米坂線にいけないかと思ったのだが、列車内で時刻表を調べても明るいうちに米沢まで抜けることは不可能と分かった。

米坂線に行けないのならやはり左沢線に行くしかない。かみのやま温泉で「つばさ」を降りて反対方向の「つばさ」に乗り換え、再び山形駅へと戻る。

左沢まで往復

田園地帯を進む。羽前高松〜柴橋。 まだ新しそうな左沢駅駅舎。学生以外の利用客もかなりいるようだ。
左沢駅ホームに停車中の列車。 左沢駅ホームから山形方面を見る。脇には草むした側線が残っていた。
左沢線の車両は線名の入った塗装で、この路線専用に使われているようだ。 左沢駅すぐの川は相当増水しているようだった。

山形駅で左沢線のディーゼルカーに乗り換え。左沢線はほぼ定時で出発。4両編成の列車は下校する高校生で混雑していた。混雑する時間帯だから4両編成なのだろうが、個人的には編成両数を減らしても良いからもっと運転本数を増やして欲しいと思う。

田園風景の中を列車は進む。行き止まりの路線だけあって進むにつれて乗客は減ってくる。

終着の左沢駅はホームは1面のみ。脇に側線が数本残っていたが、草に埋もれていて使われている様子はない。駅舎や駅前広場は新しく、近年整備されたようだ。

時刻表の地図で見ると左沢から山形鉄道の終点荒砥駅まで何らかの方法で移動できれば乗りつぶしに便利そうだと思う。以前何かの本でバスなどはなく距離もかなりあるためあまり現実的ではないという記事を読んだ記憶があったが、一度駅前のタクシーの運転手にいくらくらいで行けるのか聞いてみようかと思っていた。しかし、列車が遅れて折り返しまでの時間に余裕が無くなってしまったため駅舎の写真を撮るのが精一杯ですぐに列車に引き返すことになってしまった。今地図を見てざっと計ってみると道路沿いの距離で25Km以上あるようで左沢線の営業距離とほぼ等しい距離があることが分かった。これではタクシーを利用したら相当な金額になってしまう。やはり素直に折り返すしかないようだ。

列車に乗っている間も雨は降り続き、川の水量がかなり増えているのが分かった。なんだかまずいことになってきている予感がする。


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