四国制覇バースデイ旅行 3

2日目 5月5日(水)
牟岐線廃線調査と阿佐線未成区間

牟岐線廃止区間と阿佐線未成区間調査
羽ノ浦駅南の旧線との分岐部分。右にカーブしていく道路が線路跡。 酷道193号の1場面。このくらいの道幅が続くならまあ安心して走れるが・・・。
193号の右上写真の先。対向車が来ないことを祈る。まだ何とかすれ違えそうな道幅ではあるが、すれ違いたくない・・。 集落の中を抜ける。道幅はやっぱり狭い。これでも国道。
193号からの眺め。景色はよいがあまり楽しんでいる余裕はない。 甲浦駅に到着。ちょうど列車の発着する時間だった。
阿佐東線の工事認可終了地点の野根。写真の野根中学校付近が駅建設の適地に思えたが工事の痕跡は全くなかった。 奈半利駅の途切れた高架橋。

レンタカーを借りて室戸方面へと南下。今回、小松島線と麦線廃線区間が第1調査候補だったのだが、まずこの日は羽ノ浦から古庄までのかつての牟岐線の末端で、延長に伴って廃線となった区間を調査することにした。

古庄駅跡は細長い駅前広場と思われる場所が駐車場になっていてわかりやすかった。ここに車を止めて徒歩で調査することにした。線路跡は歩行者、自転車専用道になっていて車では走れない、羽ノ浦までは1駅分で歩くにはちょうど良い距離だった。橋梁部を中心に鉄道時代の遺物も残っていたし、天候も曇りで快適に調査できた。

その後、阿佐線の未成区間である甲浦から奈半利までの区間の痕跡を調査するために甲浦に移動するのにしたのだが、ここで海沿いの国道55号を走るのはつまらないと思って山の中を通る193号を通ってみようとともったのが運命の始まり(大げさ?)。ナビがなかなかこのルートを選んでくれなかったのには訳があったのである。地図を見てかなり曲がりくねった道で時間がかかりそうなことは覚悟していたが、それは想像以上の道だった。

195号と分かれて南下を始めたところは整備されていたのだが、山の中に突入すると道は湿った落ち葉で埋まり、道幅も普通車同士のすれ違いは不可能な幅となる。水滴が垂れている素堀のトンネルや荒れた路面はそうと知っていて来たのなら楽しい?場面だが、こんな場所でパンクでもしたら身動きがとれなくなると思うとちょっと恐ろしい。夕方までに奈半利に到着したかったがここは安全第一でゆっくり進む。峠への登りはじめの部分が最もひどい状態でその先は路面は安定していたが、峠部分では今度は霧が出てきて運転は大変だった。あとで知った峠の名は霧越峠。納得である。

最もひどい状態の場所では対向車が怖くさっさと走り抜けたかったので写真を撮る余裕がなかったのが残念。峠付近からは道幅も多少広くなり、路面も安定していてほっとしたが、それでも対向車には注意が必要な道幅。国道だけあってカーブミラーなどは整備されてはいたが、これはいわゆる「酷道」の1つと見て間違いないだろう。運転に自信のない人は通らないことをおすすめする。私はちょっと楽しかったりしたのだが・・・。

甲浦駅は国道から集落内を通って山際まですすんだ場所にあった。駅前には田んぼが広がり、まともに利用者があるのか不安な駅である。ここから野根までは当初の工事区間に含まれていたので何か残っていないかと思って探してみたが、結局何も見つけられなかった。

その後、懲りずに山道の493号で奈半利に行こうかと思ったが、時間に余裕がないのでおとなしく室戸周りの55号で奈半利まで移動。何とか日が暮れる前に奈半利まで到着することができた。

奈半利の先も工事が行われた様子はなく、高架橋が突然途切れ、その先には何の痕跡もなかった。

この日は道の駅「キラメッセ室戸」あたりで車中泊と考えていたが、夕食を買う必要があったついでに野洲まで行ってしまった。しかし道の駅「やす」は住宅地の中でどうも落ち着かなかったので、道の駅「大山」まで戻る。大山もすぐ脇が国道で駐車場は狭く、あまり落ち着ける場所ではなかったが、室戸まで戻る気力がなかったのでここで車中泊。


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