四国制覇バースデイ旅行 10

6日目 5月9日(日) 前編
鳴門線と牟岐線・阿佐東線

6日目前編 乗車列車一覧
乗車駅 発車時刻 下車駅 到着時刻 列車 経由路線 車両形式*両数 備考 写真
徳島 8:21 池谷 8:30 特急「うずしお4号」 高徳線 2000*3
池谷 8:40 鳴門 8:56 普通 732D 鳴門線 キハ47+47+40
鳴門 9:01 徳島 9:41 普通 737D 鳴門線
高徳線
キハ40+47+47 上記列車の折り返し 同上
徳島 9:45 海部 11:17 特急「剣山4号」
普通 1533D
牟岐線 キハ185*2 牟岐から普通列車
海部 11:23 牟岐 11:34 普通 5531D 阿佐海岸鉄道阿佐東線 ASA101*1 ワンマン

鳴門線往復

池谷駅鳴門線ホーム。徳島方向を見る。 池谷駅鳴門線ホームから駅舎と高徳線ホームを見る。
線路南側は田園地帯が広がる。教会前駅。 鳴門駅に停車中の列車。

この日が実質の旅行最終日。まずは初日に寝坊して乗れなかった鳴門線を乗りつぶし。

徳島からは後続の普通列車でも鳴門行き普通に接続するが、せっかく特急に乗車可能なのだから特急で池谷に向かう。さすがに指定席券を買うほどでもないのでここは自由席。

鳴門線の乗換駅、池谷で鳴門線の普通列車に乗り換え。池谷駅は鳴門線の線路と高徳線の線路が三角形の2辺を形成していて、残りの1辺部分が駅舎になっていた。鳴門線と高徳線は別々のホームで、鳴門から高知方面への折り返しはできない配線であった。

鳴門線の列車はキハ40系列の3両編成。ワンマンでないのはちょっと意外か。編成両数が長いこともあるが乗客は少ない。池谷を出ると右手は田園地帯、左手は住宅地といった場所をゆっくりと進む。あいにくの雨で窓に水滴がついてしまって景色が見づらい。

2両分しかホームのない駅があり、3両目のドアが開かない。ドア締め切りの切り替えが面倒なのか3両分のホームがある駅でも3両目は締め切り扱いになっていた。終着の鳴門ですら締め切り。鳴門駅はホーム先端に駅舎への通路があったので3両目締め切りでも実質問題はないが。

途中駅に交換可能な駅はなかったと思う。普通列車でも20分ほどの路線だからこれでも問題ないのだろうが、昔から重要度は低かったのだろうか。鳴門駅もホームは僅か3両分で団体列車の入線もあまり考慮されていない様子。鳴門駅では一旦下車して改札を出てみたかったが、折り返し時間が僅かだったのと駅舎まで傘が必要だったので止めておいた。

同じ列車で折り返し。折り返し列車は徳島行きだったのでそのままとくしままで乗車。

牟岐線を特急で走破

キハ185の最前列座席からの眺め。 雨で窓に水滴がついてしまってよく見えない。

徳島で海部行きの特急に乗り換え。阿波池田からの直通だから列車名が剣山である。指定された席は一番前の席。車両はキハ185系で運転席との間にデッキがあり新型車両ほど前面展望はきかないが、それなりの展望はきくから私にとっては良い席といえるだろう。今回四国では一番前の座席を指定されることが多かったが、窓口氏が気を利かせてわざと席番指定してくれたのだろうか?

この列車の指定席は僅か4列16席だけ。指定席の利用は5人で、うち4人はグループ客だった。1号車全体でもガラガラで、乗客は10人くらいだっただろうか。

雨がひどくて景色はよく見えないし、体調も回復していなくて眠い。しかし初乗車路線で眠るわけにはいかないから頑張って起きていた。

牟岐からは普通列車に変わり、各駅停車で海部へ向かう。列車は牟岐線の終点海部駅が終点で、ここからは阿佐海岸鉄道に乗り換え。

短距離高規格路線の阿佐海岸鉄道

阿佐海岸鉄道の車内。 甲浦駅駅舎。後方の高架上に乗ってきた列車が止まっている。

阿佐海岸鉄道は僅か2駅間の路線。この程度の短距離路線では逆に運営が大変だと思う。この路線はバースデイ切符が使えない。土佐くろしお鉄道が使えるのだからこの路線も使えて良さそうなものだが、不便である。JR四国として運営できなかったのだろうか?せめて全列車牟岐線と直通してくれればよいのにと思う。

この路線は鉄道建設公団が建設した高規格路線。全線高架でかなりスピードが出せる線形だが、僅か2駅の路線ではその効果も発揮できない。本来室戸を経由して阿佐西線(現在の土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線)につなぐ予定だったが、途中で潰えてしまった。列車は単行のワンマン列車である。利用が多いとは思えず、廃止される可能性は高そうな気がする。

中間駅の宍喰は交換可能駅となる予定だった作りだったが、片方の路線は留置線になっていて交換はできない構造だった。

宍喰を出ると高知県に入り、終点の甲浦駅となる。甲浦駅は高架橋上に片面ホームがあるだけの単純な駅。単なる中間駅となるだけの予定だった駅である。国道から離れた山際にあり、あたりは田んぼが広がっている。その先に延びる予定だった高架橋はぷっつり途切れていた。

高架下にある駅舎は駅員は居ないが、売店が営業していた。


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