乗車駅 | 発車時刻 | 下車駅 | 到着時刻 | 列車 | 経由路線 | 車両形式*両数 | 備考 | 写真 |
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盛岡 | 6:59 | 大館 | 10:00 | 普通 1927D | IGRいわて銀河鉄道線 花輪線 |
キハ52+58 | ||
大館 | 10:04 | 鷹ノ巣 | 10:21 | 普通 1644M | 奥羽本線 | 701*3? | なし | |
鷹巣 | 10:40 | 角館 | 13:16 | 普通 111D | 秋田内陸縦貫鉄道 秋田内陸線 |
AN8805 | ワンマン | なし |
角館 | 13:16 | 大曲 | 13:26 | 「こまち9号」 | 田沢湖線 (秋田新幹線) |
E3*6 | なし | |
大曲 | 13:46 | 横手 | 14:05 | 普通 2442M | 奥羽本線 | 701*2 | なし | |
横手 | 14:10 | 北上 | 15:30 | 普通 734D | 北上線 | キハ100*2 | ワンマン |
盛岡駅ではIGRいわて銀河鉄道の車両も出発を待っていた。 | 乗車したキハ52+58の車内。まだ朝早いためか乗客はまばら。 |
盛岡からしばらくは田園風景の中を進む。 | 国鉄色の気動車と交換。荒屋新町。 |
フィルムが正常に巻き戻されなかったため強制的に取り出したので光線かぶりしています。 | |
スイッチバック駅である十和田南駅。スイッチバックが必要とは思えない地形。 |
この日は一旦日本海の近くまでいってから太平洋へ抜けるというジグザグルートを取る。はじめは花輪線である。始発で出発するのは少々早すぎるので2番列車で出発することにした。
東北新幹線の八戸延長に伴って平行在来線が第3セクターになってしまったので、途中から分岐している花輪線は盛岡に乗り入れるには第3セクター線を経由しなくてはならなくなってしまった。むやみに第3セクターに移管しないでJRへ地元自治体が補助するといった形で残せないものかと思う。
盛岡駅で花輪線列車に乗るため、まず第3セクターのIGRいわて銀河鉄道切符を買って改札を入る。好摩まで4駅で630円という価格はちょっと高いのではないかと思うが、第3セクターになった以上やむを得ない価格なのか。ホームには花輪線へ入るJRの古ぼけた車両と八戸方面に向かうIGR岩手銀河鉄道の真新しい車両が止まっていた。当然古ぼけたJRの車両に乗り込む。
好摩までの数駅IGRいわて銀河鉄道となった元東北本線を進む。駅名表などがすべて新しくなり、雰囲気が変わっていた。好摩から非電化の花輪線に入る。
花輪線にはいると上り勾配となり、うなりを上げながら進む。しばらくは田んぼの中の開けたところを進んでいたが、線路はほとんど上り勾配だったように記憶している。33.3‰という国鉄規格では最大の急勾配の標識も見えた。それでも列車は意外にもかなり速いスピードで進む。車内ははじめはガラガラだったが花輪線にはいると各駅で少しずつ乗り込んできた。当初はほとんど各駅に交換設備があったようだが例によって大半の駅では交換設備が撤去されていた。
県境を越えるあたりではさすがに山の間を縫うような線形だったが、県境を越えると再び平野部に出てスイッチバック駅である十和田南へと進む。
十和田南駅は台地の上と思われる場所にあり、駅のそばに山が迫っているわけでもなく、スイッチバックにする必要性が全く感じられない場所にあった。駅手前の川の関係でこうなったなどという説が有力なようだが詳しくはわからない。その気になれば簡単に通過型の配線に直せそうであるが、それが必要なほどの列車本数でもないし、今は気動車ばかりで折り返しも容易なのでそれほど問題にはならないのだろう。
十和田南からは一気に急勾配の下りとなり、奥羽本線に接続する大館まで進む。
大館で奥羽本線の普通列車に乗り継ぎ、秋田内陸縦貫鉄道の接続駅である鷹ノ巣へ向かう。乗り継ぎがうまく組み立てられているために大館駅を観察する余裕がなかった。
列車はロングシートだったが、数駅なので気にはならない。それなりに混んでいたのでボックスなら相席になるところだったので、この場合ロングで良かったともいえる。
鷹ノ巣で下車し、一旦改札を出てJRの駅舎脇にあった秋田内陸縦貫鉄道の乗り場へと向かう向かう。
いつものようにこれから乗車する車両を撮影して列車に乗り込む。しかしここでカメラが故障。フィルムが正常に送れなくなってしまった。
ちょっと鉄道の話とはずれてしまうが、このとき持ってきていたカメラはもう10年以上前のもので、以前もフィルム送り異常で修理に出したことがあるものだったし、最近では電池が弱ってくると送りが引っかかってそのままフィルムエンドと勘違いして巻き戻されてしまうという現象がよく発生していた。しかし一眼レフカメラなので簡単に買い換えるわけにはいかないし、良い一眼レフデジカメが出るまでもう少し待ってから買い換えたいと思っていたのでだましだまし使っていたのだった。これまでは撮影したフィルムがだめになるという致命的な事態は起きていなかったので今回も何とかなると思っていたが、今回は送ることも巻き戻すこともできなくなってしまった。大きめの町ならカメラ屋はあるだろうから暗室でフィルムを撮りだしてもらうことができるだろうと思ったが、あいにくこの先の乗り換えで時間に余裕があるのはずいぶん先の駅だったので、それまで写真が撮れなくなるのは非常に痛い。一部のコマはだめになる覚悟で裏ぶたをあけて、何とか取りだそうとするがフィルム送り部分が固まっていてうまくいかない。
秋田内陸縦貫鉄道の車内ではずっとカメラと格闘していたので景色を思う存分楽しむことができなかった。それでも、高原路線でとくに中間部分は建設が新しいこともあって線形がよく、かなり高速でとばせる路線であることがわかった。実際列車もかなり高速で走っていたが、車両は普通の第3セクター向けのディーゼルカーで高速走行向きではなく、乗り心地が怪しかった。ただ高速で走れると言っても人口希薄地帯と思われるので途中駅の利用者はあまり期待できず、かといって通過利用を期待しようにも始終点が角館と鷹ノ巣ではあまり利用価値がなさそうで経営は厳しい気がする。
秋田内陸縦貫鉄道は1日1往復だけ急行が走っているので是非乗ってみたいと思ったのだが、前後の乗り継ぎがうまくいかず今回は乗ることができなかった。カメラ故障で1枚も写真が残っていないこともあるので、今度は急行に乗るためにまた行ってみたいと思う。
角館からは大曲まで1駅だけ「こまち」に乗車する。本当は普通列車で良いのだが乗り継ぎの関係で「こまち」を使わねばならなかった。このためだけに3連休パスの貴重な4回の指定の1回を使ってしまうのは何とももったいないと思っていたが、特定特急券なら指定の1回分を使わないで無料で発券してもらうことができることができた。
列車は予想より混んでいて、空いている席はあまりないようだったのでデッキに立って過ごす。平野部を走り、すぐに大曲に到着した。
大曲では、秋田新幹線ホームとその他の列車のホームの間に中間改札があり、特急券を回収された。見た目在来線でもこういったところでは新幹線なんだなと感じる。
大曲からは奥羽本線の普通列車で横手まで進む。横手までは僅か2駅。列車は平野部を快調に飛ばし、すぐに横手に到着した。
川に沿って進む。 | 車窓は高原の風景。 |
横手では北上線のキハ100が待っていた。この車両はJR東日本のかなりの非電化路線で見かけるが、ローカル線用車両にしては車内は豪華でスピードは出るし乗り心地もよく、良い車両だと思う。
列車はすぐに山越えにかかる。川沿いに線路が敷かれていて景色はよい。線形もそれほど悪くないようでスピードが出ている区間が多かったように記憶している。
ほっとゆだあたりで途中下車したい気にもなるが、列車本数が少ないのでそれもできない。時刻表をみると全線通しの列車は下り10本上り8本と意外なほど少ない。秋田新幹線が近くを走っているので新幹線に流れてしまうのかもしれない。
ここでようやく巻き戻せなかったフィルムを取り出すことができ、新しいフィルムで撮影を再開することができた。