北東北4連休旅行 10

5日目 7月22日(火) 後編
普通列車乗り継ぎ、事故で崩壊

5日目後編乗車列車一覧
乗車駅 発車時刻 下車駅 到着時刻 列車 経由路線 車両形式*両数 備考 写真
仙台 11:06 福島 12:19 快速 「仙台シティラビット2号」 東北本線 719*4
福島 12:37 郡山 13:25 普通 1130M 東北本線 701-1000*2 ワンマン
郡山 13:34 黒磯 14:34 普通 2140M 東北本線 719*4
黒磯 15:15 矢板 16:20 代行バス 東北本線(平行道路) JRバス関東の観光バスタイプ ワンマン なし
矢板 16:27 宇都宮 ? 普通 764M 東北本線 E231-1000*10 臨時遅れダイヤ(通常16:15矢板発)
宇都宮 17:02 上野 18:40 通勤快速 3542M 東北本線 211*10(宇都宮-上野)
+211*5(小金井-上野)
なし
上野 18:42頃 東京 18:49 普通 東北本線(京浜東北線) なし
東京 18:50 熱海 20:48 普通 535M 東海道本線 113*15
熱海 20:50 三島 21:04 普通 479M 東海道本線 113*3
三島 21:24 浜松 22:21 「こだま485号」 東海道新幹線 300*16

仙台から東北本線普通列車乗り継ぎ開始

仙台からは東北本線を普通列車乗り継ぎで南下して上野まで行く。東北本線の普通列車は長距離を走る列車は少なく、主要駅ごとに細切れになっているようで何度も乗り換えをしなくてはならないのが大変である。まあ、細切れにした方が需要にあわせたダイヤや編成にできるし、ダイヤが乱れた場合にも正常ダイヤに戻しやすいだろうからやむを得ないのかもしれない。

まずは快速列車で福島まで向かう。夏なのにドアが半自動扱いだった。白石から藤田の県境越え区間は山越えの急勾配路線だった。現在阿武隈急行となっている路線はこの峠越えを解消するために作ったのだと思ったが、なぜ第3セクターにしてしまったのだろう。

郡山までロングシートで移動

福島で郡山行きの普通に乗り換え。この列車は2両編成のワンマン運転だった。ロングシートだったが乗客は多く、明らかに座席不足である。駅ごとに乗降はかなりあったが、常に多くの立ち客が出ていた。運転手は「荷物は膝の上か網棚に」、「座席は○人がけです。詰めてください」などとしきりに定員着席をアナウンスしていた。マナーの悪い旅行者は良くいるのでこのようなアナウンスもやむを得ないとは思うが、あまりにうるさいアナウンスには不快感を覚えた。

乗客は一般客、旅行客、学生がそれぞれ同じくらいずつという感じだったが、ふと見渡すと女の子はかわいい子ばかり。東北の女性はかわいい子が多いような気がする。(単に私の好み?)

郡山から黒磯へ

新白河から黒磯間の県境越え付近。田んぼが広がる。

郡山で再び乗り換え。今度の列車は黒磯行きである。東北本線はロングシート王国だと思っていたが、運が良かったのか車両はクロスシートの719系だった。編成も4両で乗客全員座ることができたが、私はクロス部分を取ることはできず車端部のロングシートに座る。

郡山の近くは都市部という感じだったが途中から田んぼの中を進む。新白河から黒磯の区間で県境越えとなるが、特に山越えという感じはなく、小高い山に囲まれた平坦部分を進むという感じだった。

交流電化と直流電化の接点である黒磯駅に到着。交流電車でこの先に進むことはできないのでまたもや乗り換えである。

事故によるバス代行で予定崩壊

黒磯に着く直前に車内放送があり、黒磯の先で踏切事故が発生したため運転を抑止しているとのことである。線路に損傷があるとかで復旧には時間がかかりそうとのことである。そして黒磯に到着したときにはバスでの代行輸送が決まっていた。このあたりの措置は素早い。事故になれているJR東日本だからだろうか。

駅前広場で列を作って代行バスを待つ。20分ほどして1台のバスがやってきたが、待っている人が多かったためそのバスには乗れず、次のバスを待つことになった。そしてさらに10分ほどしたころだったか、ようやく次のバスがやってきた。待っていた方としては時間がかかったように感じたが、後で考えると臨時便をこれだけ素早く出すことができるというのはかなり手際がよいことではないかと思う。

バスはしばらく町中を走って那須塩原駅に到着。ここから新幹線に乗り換えるという方法もあり、どうしようか迷ったのだが、満席のバスの中で時刻表を広げるのは迷惑なので良い時間の新幹線があるかどうかわからず断念した。ここで4分の1くらいの乗客が入れ替わる。

その後、次の西那須野駅に向かうが、道路がやや混雑していたのに加えて駅への道路が入り組んでいて進むのに時間がかかる。西那須野駅はJRバスの営業所があり、臨時バスが何台か集結していた。

その次の野崎駅は降りる人がいなければ飛ばす予定だったようだが、降りる人がいたため結局経由することになり、不通となっていた区間の端の矢板駅についたのは黒磯をでて1時間以上経っていた。

矢板から宇都宮へ

矢板ではホームで列車が出発を待っていたので、ほかの乗客と同じようにそそくさと列車に乗り込む。乗ったときにはまだ席はガラガラだったが、次々と代行バスが到着してきてたためすぐに座席が埋まっていく。そしてすぐに列車は発車した。

この列車はまだ導入されてそれほど経っていないはずのE231系1000番台。ほとんどの車両はロングシートだが、編成端の車両にだけわずかにクロス席があるというおもしろい座席配置の車両である。

列車の中でこの先どうしようかを考える。当初乗る予定だった列車より約1時間30分遅れている。それでも普通列車だけで浜松まで行くことは不可能ではなさそうだが、駅から自宅までのバスがなくなってしまうので、駅からタクシーを利用するくらいなら新幹線代に回した方がよい。問題はどの区間で新幹線を利用するかと言うことである。時刻表をよく調べてみると東北新幹線を宇都宮から東京まで利用しても時間短縮効果はそれほどないようだったし、東北本線は未乗車線区だったので上野まで乗車しておきたいということもあり、宇都宮からも在来線で進むことにした。

混雑する通勤快速で上野へ

寝台列車などが休む尾久客車区?の脇を通る

宇都宮で通勤快速に乗り換える。帰宅時間帯に都心部へ向かう列車なので空いているかと期待したが意外に混雑していて、座席はすべて埋まり立ち客もかなり出ていたと思う。郊外から都心部を通過してその向こうの地域まで帰宅するという人も多いのかもしれない。

尾久の車両基地の脇を通って上野駅に到着したところでちょうど日没となった。

ダッシュでのりかえ東海道線に滑り込む

上野までの通勤快速の車内で調べたところ上野と東京の乗り換えをうまくやればその先の乗り継ぎがかなりうまくいき、三島まで行ってちょうど良い具合に新幹線に乗り継げることがわかった。上野での京浜東北線への乗り換えは素早く行うことができたが、東京での乗り換え時間は1分しかなく、通常なら乗り継ぎ不可と思えた。それでもダッシュをすれば間に合うかもしれないと読んでドアの手前で待機、ドアが開くと同時に隣の東海道線ホームへダッシュで向かう。そして間一髪発車時刻ぎりぎりかややすぎたくらいの時間に乗り込むことができた。でも、この時は他の接続列車待ちで結局1分ほど発車が遅れたので歩いても間に合ったのだが。

東海道線の列車は予想通り大混雑。発車間際に乗り込んで座れるわけもなく、長距離を立って過ごさなければならなかった。15両もつないでいるのに国府津をすぎてもまだ立ち客がいたのは意外だった。

熱海から新幹線という方法もあるが、少しでも料金を節約するために普通列車で三島に向かう。小田原-熱海-三島と短距離で新幹線駅があるのはこういうときに選択肢が広がって有り難い。

三島からは新幹線で浜松まで帰宅。本来の予定では平日夜に1本だけある浜松行きホームライナーを使う予定だったのだが、東北本線の事故で間に合わなくなってしまった。普通列車でこの区間を抜けるのはかなり辛いので結局この区間で新幹線を使うことにしたのである。予定外の出費になってしまったが、これもまた旅の良い思い出である。新幹線を使ったことで本来の予定より30分ほど遅れただけで浜松に到着した。


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