乗車駅 | 発車時刻 | 下車駅 | 到着時刻 | 列車 | 経由路線 | 車両形式*両数 | 備考 | 写真 |
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長崎 | 7:24 | 喜々津 | 8:20 | 普通 226D | 長崎本線(長与支線経由) | キハ67+66 | ワンマン | |
喜々津 | 8:30 | 浦上 | 9:03 | 普通 229D | 長崎本線(長与支線) | キハ200*2 | ワンマン | なし |
浦上 | 9:12 | 早岐 | 10:19 | 特急「シーボルト2号」 | 長崎本線 大村線 |
キハ183-1000*4 | ||
早岐 | 10:29 | 鳥栖 | 11:07 | 特急「みどり8号」 | 佐世保線 長崎本線 |
783*4 +(かもめ) |
本川内駅はスイッチバックの旧ホームが残っていた。 | 本川内付近から田舎の風景になっていく。線路は周りより高い場所を通っていた。 |
長与経由の旧線と肥前古賀経由の新線が分岐する喜々津駅の駅舎。 | 喜々津駅跨線橋から長崎方向を見る。ちょうど「あかつき」が通過していった。長与経由の路線は右に分かれる。 |
前日、長与経由のスイッチバックを寝過ごしてしまったので、この日の予定を変更して再び長与経由の列車に乗ってみることにした。
列車は佐世保まで直通の列車である。時間は朝の通勤時間帯。すぐ後に快速の佐世保行きがあるので快速停車駅が目的地の人はそちらに乗ると思うのだが、それでも長崎発車時点で少し立ち客が出ていた。
道ノ尾までは登り勾配が続き、その後は下りに転じる。この路線に乗ると長崎は坂の町であることがよく分かる。長与までは長崎の市街地で利用者も多かった。急勾配区間を避けるために肥前古賀経由の新線が作られたのだが、長与経由の旧線も利用者が多いため廃止できなかったのだろう。普通列車の半数は長与経由となっている。
長与で15分ほど停車。隣の長崎行きホームに止まっていた列車は乗客満載で出発していく。しかし列車が出て行った後のホームはすぐに人が集まってきた。こちらの列車は更にもう1本逆方向の列車を待ってから出発するのだが、次の列車が入ってくるまでの間に100人以上の人がホームにやってきた。この乗客をさばくために長崎行きの列車本数は多く、ラッシュと逆方向に向かうこちらの列車が長時間停車する必要が出来てしまったようだ。長与線の交換可能駅はここ長与だけのようだった。
長与から再び登り勾配となり、本川内に到着。本川内は現在のホームの隣に古いホームが残っていた。現在のホームは諫早方向に向かって登り勾配になっていて、かつてスイッチバックだったものを廃止したのだということがわかった。まだスイッチバックは残っていると思っていたので、廃止されてしまっていたのは残念だった。
本川内をすぎると下り勾配となった。長与から先は田舎の風景になっていて、乗降客もほとんど無かった。
新線と合流する喜々津駅で下車。小さな集落に作られた駅という感じだった。喜々津から再び長崎方面に折り返す。旧線は今通ってきたばかりだから次は新線経由の普通列車に乗りたかったが、この先の予定があってそれまで待てないので今度も長与経由である。
長崎まで行くと「シーボルト」に間に合わないので、新線と合流する浦上で下車。
シーボルト車内。前方の景色が楽しめるモニターテレビがあったが見づらかった。 | 大村線では、車窓左手に大村湾が広がり景色はよい。 |
南風崎(はえのさき)駅を通過。郊外の風景である。この駅、難読駅名かも。 | シーボルトの車両。専用の塗装になっていた。 |
浦上から特急「シーボルト」で折り返す。今度は新線経由だが、大部分がトンネルで景色はよく分からなかった。
シーボルトは長崎と佐世保を結ぶ特急列車である。日本のほとんどの特急列車が都心部と地方を結んでいると思うが、この列車は観光地同士を結んでいるという意味で異色であると思う。全区間長崎県内というのも凄い。同じ区間に快速列車が十分な本数走っているのに、果たして特急を利用する人がいるのかと思うが、観光客相手なら需要もあるのだろうか。
乗客は窓側席が3分の2位埋まる程度だったと思う。平日と言うこともありガラガラかと思ったが、思ったより乗っているかなという印象だった。
諫早でわりと乗ってきて、ここで窓側席が埋まる。諫早からは大村線にはいる。大村線は非電化なので気動車が必要になる。この列車に使われている車両はオランダ村特急としてデビューした車両。ハウステンボスが出来てお役ご免になったあとはゆふいんの森として働いていたが、再び長崎に帰ってきた。1編成しかないので本数のある列車には使えないが、働き場所が無くならなくてよかったと思う。車内にはモニターテレビがあり、観光列車らしい作りだったが、映り込みが激しく見づらかった。
大村線は単線だったがほぼ平坦で急なカーブもそれほど多くないようで快調に飛ばす。駅ごとに大きく減速するので駅の通過がよく分かる。大村等では中線を撤去した跡が見て取れたが、交換設備はほぼ各駅に残っているようだった。車窓左手には大村湾が見え、かなり景色の良い路線だった。
ハウステンボスでは予想通り半数程度の乗客が下車していった。駅の隣にハウステンボスの入口が見える。ハウステンボス駅はかなり狭い土地に作られた1面2線の駅で、この程度の設備で特急列車が折り返せるのがすごいと思った。ハウステンボスの次の早岐で下車。
ところで、執筆中にシーボルトは3月15日のダイヤ改正で無くなってしまった事に気付いた。乗車したのは3月12日だったのでまさに廃止直前だったわけである。大村線を走る特急も無くなってしまったため、貴重な乗車であった。
早岐からは特急「みどり」で鳥栖まで移動する。自由席の禁煙車は窓側席が全て埋まっていたので、喫煙車の窓側席に座った。しかしやはり喫煙車は煙い。最近では禁煙車の方が圧倒的に混んでいることが多く、喫煙車の方が空いていることが多いのだが、車内に入っただけでたばこの煙が充満しているのが分かり、かなりつらい。この乗車は短時間なので景色を楽しむ方をとったが、長時間はとてもではないが堪えられない。でも、禁煙が広がる中で、鉄道は車両を分けることで分煙が可能なのは喫煙者への良いアピールになるはずであるからやむ得ないだろうと思う。
肥前山口で「かもめ」を併結。その先の佐賀でかなりの乗車があって満席に近くなる。マイナーではあるがさすが県庁所在地だと思った。
鹿児島本線と合流する鳥栖で下車。