大澄半島 3

3日目 11月3日(日曜日)
志布志線、大隅線廃線調査(都城〜志布志〜鹿屋〜大崎)

レンタカーで志布志線、大隅線調査

朝日の出前に起きる。本当は4時くらいに起きようかと思っていたのだが、前日遅くまで起きていたので結局出発したのは6時近かった。それでもまだ日は昇っていない。九州は私の住んでいる名古屋に比べてかなり日の出が遅いようだ。狭い日本といえどもかなり違いがあるのだと実感する。日の出と同時に調査を開始すべく志布志へと向かう。

この日は志布志町に入った安楽という駅のあとから調査を開始する。安楽駅跡は山の陰のような場所だったのでまだちょっと暗かった。そのまま志布志へと調査を進め、志布志からは大隅線の調査へ移行。

日南線は志布志から鹿屋を通り、国分までを結んでいた路線。国分方向があとから出来た路線というのが面白い。鹿屋は鹿児島県第2の都市らしいが、国分までつながったのが遅すぎたことが利用客が伸びなかった原因だろう。

本当はこの日に大隅線の調査を終えて、次の日は山野線の調査に行きたかったのだが、駅跡が資料館になっていたり、いろいろ興味ある物が残っていたりでなかなか先に進めない。しかも途中から雨になってしまってよけいに時間がかかってしまった。結局この日は垂水市に入る手前で日没。残りは次の日に。

この日は道の駅で車中泊することにしていたが、垂水近くには道の駅がない。朝通ってきた大崎町にある道の駅「くにの松原おおさき」に温泉があるらしかったので大崎まで戻ることにした。この道の駅はかなり大きく、料金は安くなかったが泊施設もあった。温泉も23時まで営業と非常に「使える」道の駅だった。

4日目 11月4日(月曜日)
大隅線廃線調査(大崎〜垂水〜国分〜都城)

4日目乗車列車一覧
乗車駅 下車駅 乗車駅
発車時刻
下車駅
到着時刻
列車番号 種別 愛称 経由路線 車両形式*両数 備考 写真
都城 隼人 20:06
(21:40頃)
20:50
(22:20頃)
6013M 特急 にちりん9号 日豊本線 485*3 地震の影響で90-100分遅れ なし
大隅線の調査を終える

この日はレンタカーを返却しなくてはいけない。余裕があれば昼過ぎに返却して鉄道乗り潰しの方を進めておこうと思っていたのだが、どうやらそれは難しそう。それどころか急がないとこの日の家に国分までの調査を終えることも出来なくなるかも知れない。そんなわけでまたもや日の出前に出発。急ぎ気味で調査を進める。この日の調査区間は海沿いの断崖絶壁を走っていた区間で、平行道路が国道のため簡単に停車することが出来ずかなり大変だった。

何とか日没と同時に調査を終えることが出来、急いで都城に戻る。返却後、都城20時6分発の特急で隼人まで引き返して、隼人のビジネスホテルで泊まることにしていた。国分から隼人なら目と鼻の先なのだがわざわざ都城まで往復するとはアホらしい限りだが、隼人に泊まることに決めたのがこの日なのだから仕方がない。

列車の遅れで寝る時間が・・

何とか20時までに返却を終え、駅へと急ぐ。発車案内板を見ると出発までまだ時間がある様子だったので駅前のコンビニで夕食を買って駅に戻る。ところが駅の様子が何か変だ。発車案内板に乗るはずの特急が見あたらない。間違えたのかなと思って時刻表を取り出そうとしていたら地震の影響で列車が大幅に遅れているとのこと。レンタカーでしっかりラジオを聞いていれば良かった・・・。最初に確認した案内板の表示は1本前の特急の18時4分というのを表示していたのではないかと思えた。つまりコンビニに行っている間にちょうど遅れている特急が発車してしまったようである。なんてことだろう、最悪である。もう少し余裕を持ってレンタカーを返却していればもっと来時間に余裕が出来て遅れを見逃すこともなかっただろうと思えば自業自得であるが・・。乗る予定だった20時6分発の特急はまだ宮崎を出ていないとのこと。仕方がないのでレンタカーを借りるとき見つけたゲームセンターに行って時間を潰す。

ゲームセンターで30分ほど遊んで駅に戻ったが、やっぱりまだまだ列車が来る気配はない。取りあえずホテルに「いつ着けるか分からない」と電話を入れる。再びゲームセンターに行って更に30分ほど時間を潰してきたが、それでもまだ列車は来ない。しかし宮崎は出発したようだ。ゲームセンターにいて乗り遅れてしまっては大変なのでおとなしく駅で待つことにする。他に4人ほどが同じ列車を待っていた。売店も閉まってしまって駅構内は静まりかえってしまった。

待ちくたびれる頃にやっと乗る予定だった「きりしま13号」が到着。時刻は21時40分くらいだった。実に90分遅れである。この時間帯でこの遅れは非常につらい。この時間にもかかわらず車内はほぼ満席。何とか席にありつけたがなんでこんなに混んでいるのかと思うと同時に、多くの人は鹿児島まで行くのだろうが、鹿児島に着くのは23時前後になるだろうからご苦労様とも思えた。

隼人には22時20分くらいに到着。さっさと寝たいのだがホテルの場所が分からない。道は真っ暗でどちらに行っても何もなさそう。迷うこと約15分、やっとホテルに到着したときにはもう疲れ切っていた。洋室で申し込んでおいたのに部屋に入ってみたら和室だったが、文句を言う気力も起きなかったのでさっさと風呂に入って就寝・・・したかったが次の日の行程をはっきり決めていなかったので時刻表を開いて予定を立てる。結局翌日は7時前の特急で出発するしかないという結論に達し、0時過ぎに急いで就寝。しかし暖房もかかっていない部屋は冷え切っていて、安いとはいえかなりホテルの印象は悪かった。


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