乗車駅 | 下車駅 | 乗車駅 発車時刻 |
下車駅 到着時刻 |
列車番号 | 種別 | 愛称 | 経由路線 | 車両形式*両数 | 備考 | 写真 |
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札幌 | 稚内 | 23:00 | 6:00 | 3043D | 特急 | 利尻 | 函館本線 宗谷本線 |
キハ183*2 +14系寝台*1 +キハ183*1 |
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稚内 | 旭川 | 7:37 | 11:12 | 3032D | 特急 | スーパー宗谷2号 | 宗谷本線 | キハ261*4 | ||
旭川 | 北見 | 11:20 | 14:16 | 13D | 特急 | オホーツク3号 | 石北本線 | キハ183*4 | ||
北見 | 池田 | 14:28 | 17:34 | 714D | 普通 | 北海道ちほく高原鉄道 ふるさと銀河線 |
CR70*1 | ワンマン | ||
池田 | 釧路 | 19:56 | 21:07 | 4009D | 特急 | スーパーおおぞら9号 | 根室本線 | キハ281*7 | なし | |
釧路 | 札幌 | 23:00 | 5:50 | 4014D | 特急 | まりも | 根室本線 石勝線 千歳線 函館本線 |
キハ183*2 + 14系寝台*2 + キハ183*1 |
「最北端の線路」と書かれた札の立つ稚内駅の北端。先には北防波堤ドームが見える。 | 海岸に沿って続く北防波堤ドーム。 |
北防波堤ドーム内から駅方向を見る。線路跡は全く分からない。 | ドームの一部は修復工事が行われていた。 |
防波堤ドームの脇に建つ記念碑。 | C55の動輪も置かれていた。 |
利尻は稚内に6時に到着する。稚内は昨年も「利尻」を利用して来たことがあり、有名な宗谷岬にはそのときに行っているので今回は宗谷岬には行かない。しかし前回、北防波堤ドームを見学するのをついうっかり忘れていたので今回はこの北防波堤ドームを見学する。
北防波堤ドームは昔サハリン(樺太)の南半分が日本の領土だった頃、連絡船が発着していた場所である。青函連絡船と同じように貨車の輸送も行われていたようで、このドームまで線路が延びていたらしい。ドームは駅から見ると北東に当たる部分に海に沿って東西に伸びていた。線路跡は道路の改修などがあったらしくさっぱり分からなかった。主に波よけのために作られたらしいが、今は記念物として保存されている。補修工事などが行われているようで、コンクリートはかなり新しい感じだった。ドームの下はバイクや自転車でツーリングしている人のキャンプ場所になっていた。ドームの端の方は現役の埠頭になっていて、礼文島、利尻島へのフェリーが発着していた。またその埠頭部分には記念碑なども建てられていた。
防波堤ドームを見た後はすぐに駅に引き返す。時間があれば納寒布岬にも行ってみたかったが、スーパー宗谷に乗らなくてはいけないのであきらめる。宗谷本線の看板特急であるスーパー宗谷は1日2往復しかなく、プランを立てるのが大変だった。この列車、グリーンをとるのが大変なようで、通路側席しか取れなかった。増結されているかと思ったのだが、列車は所定の4両編成でグリーン車は半室だった。道理で席がとりにくいわけである。しかしグリーン車の場合3分の2は旭川まで空席だったのはどういう訳だろう。こうは思いたくないのだが、フリー切符で指定をとっておいてキャンセルしていない人がいるような気がする。
窓側席が取れなかったので充分に景色を楽しむことも出来なかったし、車窓の写真を撮ることもできなかったのは残念だったが、隣の人といろいろ話が出来たので楽しく過ごすことが出来た。隣の人もやはり北海道フリー切符利用だったし、その他のグリーンに乗っている人も多くはフリー切符利用のようだった。これだけ利用が多いのならもっとグリーン席を増やして欲しい所だが、おそらくグリーンが混むのは夏だけなのだろう。
石北峠では高速道路を建設中だった。 | 現在は使われていない常紋信号場。 |
旭川でスーパー宗谷を降り、オホーツク3号へと乗り換える。旅の計画を立てるときに旭川で宗谷本線と石北本線を乗り継ぐことを考えたのだが、いざ時刻表をめくってみるとその接続の悪いこと。このような利用者はおそらくほとんど無いに等しいのだろう。接続など全く考えてられていないようである。しかしこのスーパー宗谷2号とオホーツク3号だけはすぐに乗り継ぎが出来ることを発見。他の列車のダイヤを見るとこの接続の良さは偶然のようにも思うが、8分というちょうど良い接続時間である。さすがに同一ホームでの乗り換えではなかった。
オホーツクはJR北海道になってから新車導入などが行われていない唯一の特急である。石北本線自体も高速化工事などは全く行われていない。そのため札幌〜網走は5時間以上もかかっている。はたして今後高速化工事が行われるのだろうか?この列車には去年も乗っているのだが、旭川〜上川間はまだ昼間に乗ったことがなかったのでこの機会に乗っておく。その上川までの区間は民家の点在する平野部を走っていた。
上川を過ぎると北見との境界をなす石北峠を越える。列車はエンジンをうならせながらゆっくりと山を登っていく。しかし、線路の遙か上方に高速道路が建設中だった。いままでは高速道路がなかったからまだ良かったが、この高速が出来ると石北本線は更に厳しい状態になるだろう。
線路は一旦北東方向に進み、遠軽でスイッチバックして北見へと向かう。これは最初旧名寄本線が網走へのルートとして作られ、北見峠越えの現ルートはこれをショートカットする目的で造られたからなのだが、スイッチバックと遠軽への寄り道が北見、網走へ急ぐためのネックになっているといえるだろう。
遠軽から北見の間には常紋峠という第2の難所が控えている。これまた急勾配の続く難所で、これらを何とかしないと高速道路に太刀打ちできないのではないかと思える。常紋峠には撮影地などとして有名なスイッチバック常紋信号場があった。一度この信号場で停車する列車に乗ってみたかったのだが、現在は使われていない(廃止になった)ようである。前後の駅まではかなり距離があるのだが、それでも廃止に出来るほど列車本数が少ないのである。
ちほく鉄道のCR70型気動車。北見駅にて。 | CR70型の運転台。 |
置戸〜小利別間の峠頂上付近。右に分かれているのは保線用側線らしい。 | 小利別駅駅舎は一風変わった建物だった。 |
道の駅を兼ねた陸別駅駅舎。 | 陸別駅で対向列車と行き違い。対向列車は快速「銀河」号だった。 |
陸別駅ホームの小屋にはなぜか映画GTOで使われたと思われる駅名標があった。 | ちほく鉄道になってからは星をあしらった駅名標に変わっている。陸別駅。 |
北見からは北海道ちほく高原鉄道で池田へと出る。ちほく鉄道は北海道で唯一の国鉄赤字線を引き継いだ第3セクター鉄道であり、その決断に敬意を表して乗っておくことにした。
北見でオホーツクを下車し、一旦改札を出てちほく鉄道の切符を買ってから再び改札を入ってちほく鉄道の乗り場へと向かう。ちほく鉄道の乗り場といってもJRの駅の一部であり、改札も共用(JRに委託)だった。池田までの料金は3410円。長大路線だけに料金も高くこの出費は痛いのだが、経営の厳しい第3セクターを助けると思えばやむを得ない。
単行のディーゼルカーはやや座席が余る程度の乗客を乗せて北見を出発。平野部をのんびりと進む。線路規格が低いため、平野部でもかなり急なカーブがある。ちほく鉄道になってから駅が増やされたようで、駅間距離は短い。
最初多かった乗客も駅にとまるごとに少しずつ減っていき、置戸を出ると乗客は6人ほどとなる。内訳は地元の人と思える人が3人のほかは全線を乗り通した人たちで、ビジネスマン1人と旅行客が私の他に1人といった所だった。この区間は北見と帯広を分ける山越え区間であり、この境界を跨いで利用する人はかなり少ないようである。ダイヤを見てもこの区間の列車が一番少なくなっている。駅間距離もかなり長く、置戸の次の小利別までは16Kmもある。峠と行ってもここは石北本線で通ってきた石北峠や常紋峠にくらべてなだらかで、勾配はそこそこ急だがカーブは比較的緩やかだった。
陸別駅は十勝側の拠点駅。駅は大きく、行き違い設備の他に側線などもあった。ホームの長さはそれほど長くはないが行き違い設備自体の有効長はかなり長く、貨物列車の運転を考慮して作られていることが分かる。行き違いのため停車時間が長かったので一度おろしてもらって駅舎等を見学する。駅舎は道の駅を兼ねて作られたもので、中には地域の物産の売店などがあり、賑わっていた。駅もこれからは車との共存を考えて作っていく必要があると思った。ホームの小屋には国鉄仕様の駅名標があり、国鉄時代のものが残されているのかと思ったが存在しない地名であり、どうやら映画GTOで使われたものらしい。でもGTOのロケ地は清水町の御影であり、どうしてそれが陸別にあったのだろう。
陸別からは少しずつ乗客が増え、平野部を池田に向かって進む。起伏は少なく線形はかなり良い感じだった。ちほく鉄道を高速化して特急を走らせ、おおぞらに接続あるいはJRに直通して札幌から北見、網走へのアクセス路線にしようと言う計画があるらしいが、確かにこの線形なら少し改良を加えればかなり高速で走れるようになりそうである。石北本線の高速化にはかなり費用がかかりそうだから、こちらを高速化するというのは有りだろうと思う。とりあえずJRから特急車を購入して特急を走らせようという動きがあるようだが、是非実現して欲しいものである。帯広と北見を移動するビジネスマンの利用もそこそこあるようで、特急を走らせればもっと利用が促進されるし、特急料金の収入も見込めるだろう。
夕食をとった池田駅前の食堂「よねら」。 | 池田駅駅舎。かなり小さな駅だった。 |
池田に着くとすでにあたりは暗くなり始める頃だった。夜間は景色が見えないので乗りつぶし目的の路線には行かないことにしている。次の日は襟裳岬に行くことにしたので、普通なら帯広あたりまでいって宿泊するのが良いのだろうが、宿泊費を浮かすために夜行列車を活用することにしているので、夜行列車の出発駅である釧路まで移動する。しかし、その釧路行き「スーパーおおぞら9号」の発車までは2時間以上ある。何という接続の悪さ。普通列車ならすぐに接続するが、せっかくなので特急を利用することにして、夕食でもとりながら時間を潰すことにする。
池田の街は予想したほど大きな町ではなく、駅前でも閑散としていてあまり活気がなかったが、駅前に入りやすそうな食堂があったのでそこで夕食をとった。なかなか親切でよい感じの食堂だった。夕食をとってもまだ時間に余裕があったが、駅前には何もなく、雨も降っていたので駅で時間を潰す。
ようやくやってきた「スーパーおおぞら9号」で釧路まで移動。釧路でも夜行発車までには2時間近くあいていて、夜の街を散歩するなどして時間を潰すが、夜はいつもすることが無くて困る。この後夜行の「まりも」で札幌まで移動。