標津線は根室原野の開拓と地域産業の振興を目的に昭和8年(1931)12月に根室本線厚床から工事が始まり、昭和9年10月に中標津まで開通した。更に、釧網本線の標茶からの路線が計根別線として工事が進み、昭和12年10月に根室標津まで開通したのにあわせ、厚床〜中標津間を編入して名称が標津線となり、長大ローカル線が誕生した。
全線の営業キロが100Kmを越えていたため長大線区として廃止が後回しとなっていたが、JR化後の平成元年4月30日をもって全線が廃止となった。
計根別〜当幌の開栄駅は場所が特定できないので載せていません。
駅名 | 読み | 駅間距離(Km) | 累計距離(Km) | 開業年月日 | 廃止年月日 | 備考 |
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(標茶) | しべちゃ | - | 0.0 | 1936-10-29 | 1989-04-30 | 釧網本線の駅として現存 |
多和 | たわ | 2.7 | 2.7 | 1961-04-10 | 仮乗降場として開業 1987年駅に昇格 | |
泉川 | いずみかわ | 10.0 | 12.7 | 1944-05-01 | 仮信号場として開業 1952年駅に昇格 | |
光進 | こうしん | 4.6 | 17.3 | 1962-05-01 | 仮乗降場として開業 1967年駅に昇格 | |
西春別 | にししゅんべつ | 5.2 | 22.5 | 1936-10-29 | ||
上春別 | かみしゅんべつ | 5.2 | 27.7 | 1963-07-01 | ||
計根別 | けねべつ | 4.2 | 31.9 | 1936-10-29 | ||
開栄 | かいえい | ? | ? | 1961-10-01 | 仮乗降場として開業 1987年駅に昇格 距離不明 | |
当幌 | とうほろ | 8.8 | 40.7 | 1937-10-30 | 駅間距離は計根別からの距離 | |
中標津 | なかしべつ | 6.4 | 47.1 | 1937-10-30 | 標茶〜根室標津の路線としての開業年月日 | |
東標津(信号場) | ひがししべつ | 5.5 | 52.6 | 1944-05-01 | 1945-11-02 | |
上武佐 | かみむさ | 2.6 | 55.2 | 1937-10-30 | 1989-04-30 | |
川北 | かわきた | 4.9 | 60.1 | 1937-10-30 | ||
根室標津 | ねむろしべつ | 9.3 | 69.4 | 1937-10-30 |
駅名 | 読み | 駅間距離(Km) | 累計距離(Km) | 開業年月日 | 廃止年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
中標津 | なかしべつ | - | 0.0 | 1934-10-01 | 1989-04-30 | |
協和 | きょうわ | 5.4 | 5.4 | 1957-12-25 | ||
春別 | しゅんべつ | 6.7 | 12.1 | 1934-10-01 | ||
平糸 | ひらいと | 6.1 | 18.2 | 1961-10-01 | 仮乗降場として開業 1967年駅に昇格 | |
別海 | べっかい | 5.5 | 23.7 | 1933-12-01 | 開業時は西別(にしべつ) 1976年に改称 | |
奥行臼 | おくゆきうす | 12.3 | 36.0 | 1933-12-01 | ||
(厚床) | あっとこ | 11.5 | 47.5 | 1933-12-01 |
レンタカーで厚床から中標津へと調査を進め、その後根室標津まで行こうとしたのだが上武佐までいった所で完全に日が暮れてしまってそれ以上調査続行不可能となってしまった。よって次の日に標茶から根室標津まで調査しました。
厚床から中標津の区間は道路の近くを通ってはいたのですが道路からはあまり見えない上、線路跡へ行くための脇道もあまり無いので橋梁などを詳しく調査するのは大変だと思います。今回は面倒だったので橋梁等の調査はしていません。
標茶から根室標津の路線は標茶をでてすぐに山越えとなり、山越え区間は平行道路がありません。一部は林道の近くを通っているようですが林道までは入っていません。山を越えた泉川より先は平野部ですが道路とは離れて走っていたので線路づたいに行こうと思うと大変です。計根別からは道路の近くを走っていた部分が多いのですが運転に集中していたので良く見ていませんでした。
平野部なのに駅間距離は長く、長大路線の割に駅数が少なかったので駅だけ調査するなら1日でまわれるでしょう。駅跡はわかりやすい所が多かったです。
「鉄道廃線跡に歩く」の地図に書かれていない駅(多和と開栄)が有るので注意しましょう。かく言う私も調査し逃しました。