清水港線廃線跡調査 1

調査結果(2004-11-21調査)

清水〜清水港

清水駅の清水港線ホームのあったと思われる付近。(2002-10-19) 左写真反対側。清水港線はまっすぐ伸びていたようだ。途切れた線路が清水港線跡だろうか?('2002-10-19)
清水駅は再開発工事の真っ最中で昔の雰囲気は失われていた。 清水港線のホームがあったのではないかと思われる付近。奥に向かって出発していた。
同じく清水港線ホームのあったのではないかと思われる辺り。奥に新しくなった東海道線のホームが見える。 駅から600mほど進んだ辺りから線路跡が歩行者・自転車専用道として再利用されている。

清水港線は清水駅の東海道線ホームとは遠く離れた南口の近くにあったらしい。

清水駅を出ると直ぐに東海道線は右にカーブするが清水港線はまっすぐにすすんで港へと出ていたようだ。

2002年に訪れたときには清水港線跡を思わせる途切れた線路が広い構内の端に残っていたのだが、2004年に訪れた際完全に痕跡はなくなり、広かった駅構内もホーム1面2線と貨物用待避線のみに縮小されてしまい、広大な貨物用設備の跡は再開発の真っ最中であった。

駅から出た線路跡は道路や新しい建物になっていて通っていた場所もよく分からなくなっていた。

清水駅から600mほど進んだしみずマリンロードの江尻高架橋の脇からは線路跡が歩行者・自転車専用道路になっている。

歩行者・自転車道路が始まってすぐの辺りに清水港貨物駅があった。貨物駅であるからこの辺り一帯に何本もの線路が敷かれていたのだと思うが、今見るとあまり広大な用地は残っていない。

清水港〜清水埠頭

清水港駅があった付近は高架道路と平行して進む。奥が美保方向。 清水港駅があった付近。線路の左(東)側は倉庫街になっている。
清水港駅を出たあたりで左にカーブして道路をくぐる。 清水港駅跡から少し進むと清水埠頭駅跡に整備された清水マリンパークに突き当たる。
テルファクレーン説明板
清水埠頭駅のシンボルだったテルファクレーン。良好な状態で保存されていた。 テルファクレーンの説明板。
テルファクレーンの登録有形文化財銘板
テルファクレーンは登録有形文化財に登録されれていた。 生まれ変わった清水埠頭駅。多くの人出賑わっていた。

清水港貨物駅付近は道路の高架橋のすぐ西側を自転車・歩行者専用道が通る。東側の埠頭地区には倉庫が並んでいる。以前は倉庫の軒先まで直接線路が引き込まれていたのではないかと思えた。

少し進むと緩やかに左カーブして道路の高架橋をくぐり、やや東よりに進路を変える。

そしてもう少し進むと突然に人が群がるぎやかな場所に出る。ここが清水埠頭駅跡で、現在清水マリンパークという公園や娯楽設備が設けられている。2002年に訪れた際も2004年に訪れた際も人であふれかえっていて、かなり成功している様子だった。

その港に面した場所にひときわ目を引く不思議なクレーンがある。一見クレーンとは思えず、ほとんどの人はこれな何なのかと不思議に思いそうだが、説明板を見るとテルファクレーンという木材積み込み用のクレーンで、国の登録有形文化財に指定されているようだ。

このような重要な遺産がこれだけ人が多く集まる場所に保存されているというのもすごいことだと思う。柵などは全くないため大きな違和感もなく、通行の邪魔にもなっていないのはすばらしい。いたずらなどされないことを祈りたい。


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