清水港線廃線跡調査

  1. 清水〜清水港〜清水埠頭
  2. 清水埠頭〜巴川口
  3. 巴川口〜宮加三地区入り口
  4. 宮加三地区入り口〜折戸
  5. 折戸〜三保

路線概要

清水港線は、清水駅から三保までの清水市内を走る短距離路線だったが、末期には混合列車が1日1往復しか運行していなかったり、途中に可動橋(船の通行のため、列車が通らないときは上がっている)があったりして有名な路線だった。

大正5年に清水〜清水港間が開通したのを初めに少しずつ路線を延ばし、昭和19年に三保まで延長されたときに清水港線という路線名を与えられた。開通が太平洋戦争まっただ中であることから軍事上重要な役目を期待されていたのだろう。

清水港の発展にも重要な役割を果たしたであろう路線だが、時代の変化により昭和47年から旅客列車が1日1往復になり、59年3月限りで廃止された。

清水港線路線図

清水〜清水港〜清水埠頭 清水埠頭〜巴川口 巴川口〜宮加三地区入り口 宮加三地区入り口〜折戸 折戸〜美保
停車場一覧
駅名 読み 駅間距離(Km) 累計距離(Km) 開業年月日 廃止年月日 備考
(清水) しみず - 0.0 1916-07-10 1984-04-01 1934年までは江尻(えじり)
清水港 しみずみなと 1.4 1.4 1916-07-10 貨物駅
清水埠頭 しみずふとう 0.9 2.3 1930-02-01 1944年12月まで貨物駅
巴川口 ともえがわぐち 1.0 3.3 1944-07-01 1944年12月まで貨物駅
折戸  おりど 2.8 6.1 1944-12-01
三保 みほ 2.2 8.3 1944-07-01 1944年12月まで貨物駅

調査概要・今後調査される方への情報

2002年10月19日調査

仕事で清水に行ったときに時間に余裕があったので徒歩にて調査してきました。資料が現在の地図しかなかったため、前半部分の線路の位置がさっぱり分かりませんでした。よってこの部分は調査できていません。巴川を渡った先の歩道になっている部分からの調査です。出発したときからあやしい天気でしたが、後半は完全に雨になってしまいました。さらに距離は6Km程度と思っていたのですが実際は8Km以上あったため三保付近では日没後になってしまって良い写真が撮れていません。また機会があれば再調査したいと思います。

なお、平行してバスが数多く走っているので帰りの心配はありません。

2004年11月21日調査

静岡に行った帰りにちょっと清水まで足を伸ばしてきました。静岡鉄道の新清水駅から徒歩で以前の調査で調査できなかっ宮加三地区で国道と平行して進み始める地点(かつての線路上に車両が保存してある場所)まで行き、再び線路跡に沿って清水駅まで引き返しました。所要時間は2時間弱でした。

主要参考文献


目次ページへ