志布志線廃線跡調査

  1. 西都城〜今町
  2. 今町〜末吉
  3. 末吉〜岩北〜岩川
  4. 岩川〜大隅松山〜伊崎田
  5. 伊崎田〜安楽〜中安楽
  6. 中安楽〜志布志

路線概要

日豊本線の西都城から南下し、現在日南線の終着駅となっている志布志までを結んでいた路線が志布志線である。大正12年に都城〜末吉が開通したのを初めに路線を延ばし、大正14年に志布志まで開通、その後も線路を延ばして昭和16年には現在の日南線北郷まで開通したが、昭和38年の日南線全通によって志布志線は西都城〜志布志間と改められる。

しかし、昭和59年に第2次特定地方交通線に指定され、昭和62年3月27日をもって廃止された。

ルートは西都城から国道269号沿いに南下し、大隈町中心部を通って松山町へと向きを変え、松山町から再び南下。その先はまともな道路のない山の中を貫いて志布志町へと至っていた。

志布志線路線図 

停車場一覧
駅名 読み 駅間距離(Km) 累計距離(Km) 開業年月日 廃止年月日 備考
(西都城) にしみやこのじょう - 0.0 1923-01-14 1987-03-28
今町 いままち 4.3 4.3 1923-01-14
末吉 すえよし 4.0 8.3 1923-01-14
岩北 いわきた 6.1 14.4 1934-04-01
岩川 いわがわ 2.8 17.2 1924-03-25
大隅松山 おおすみまつやま 4.4 21.6 1924-03-25
伊崎田 いさきだ 4.8 26.4 1925-03-30 1959年まで縄瀬(なわぜ)
安楽 あんらく 7.1 33.5 1925-03-30
中安楽 なかあんらく 2.0 35.5 1960-08-01
志布志 しぶし 3.1 38.6 1925-03-30

調査概要・今後調査される方への情報

2002年11月2日〜3日調査

西都城から志布志に向けてレンタカーで調査してきました。大隈町にあった岩川駅付近まではサイクリングロードになっていました。サイクリングロード脇にはキロポストが残っていたり、現役時代の橋梁を再利用していたりとかなり痕跡が残っていますし駅もほとんどが記念館などとして残っていて見所満載です。そのため思ったよりもかなり時間がかかってしまいました。

西都城で調査を開始したのが13時くらいでしたが、この日は伊崎田の先で日が暮れてしまったので、その先の安楽からは翌日の調査となりました。翌日は6時30分くらいから調査を始め、志布志にたどり着いたのは9時くらいでした。志布志線とセットでまわった大隅線も同じですが、見所満載なので行かれる方は是非充分な時間をとることをおすすめします。

代替バスとして鹿児島交通のバスが都城と志布志を結んでいます。宮之城から岩川までは線路跡に沿って国道を走りますし、末吉などは駅跡まで入っていきますが、岩川から志布志は線路跡と少し離れるため線路跡を見ることは出来ません。

主要参考文献


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