札沼線廃線跡調査 1

  1. 新十津川付近(第1回調査)
  2. 新十津川〜上徳富(以下第2回調査)
  3. 上徳富〜碧水
  4. 碧水〜石狩沼田

路線概要

札沼線(札幌〜新十津川〜石狩沼田)

1972(S47)年6月19日廃止(新十津川〜石狩沼田)

札幌〜石狩沼田は現在も営業中

札沼線マップ

調査概要・今後調査される方への情報

2000年8月27日(日)

札沼線に乗りに行ったついでに新十津川付近に廃線跡が残っていないか調査してきました。

新十津川駅から徒歩で近くに痕跡がないか歩いてみただけの調査ですが、徳富川にかかる橋梁を発見することが出来ました。

この時点では「鉄道廃線跡を歩く[」が出ていなかったので手探り状態でした。

2001年8月24日(金)

レンタカーを使って新十津川側から廃線区間全線を調査してきました。廃止から年月が経過しているので平野部ではほとんどの区間が田畑になってしまっていて痕跡を見つけるのは困難でしたが、細かく探すと小川を渡るコンクリート橋の跡などが各所に残っていました。これらを探すには下記の「鉄道廃線跡を歩く」に載っている地図では粗すぎるので別に国土地理院の地形図を手に入れておく必要があるでしょう。

国土地理院の25000分の1地形図を見ると、集落付近ではきれいに区画された田圃の中で1本だけ斜めに走ってる道があったりしてそれが線路跡だと分かります。しかし田圃の中では地形図でも痕跡はほとんど見つけられません。しかし全区間田園地帯を走っていたので急カーブなどはなかった物と推定して駅を結んでいけばそれが線路跡とみてほとんど問題ありませんでした。

平行道路は全区間にわたって存在しますが、ほとんど農道です。線路跡に近づくには未舗装の道を走らなければならない部分もあります。車で行くなら小回りの利く小型車で、4WDであるのがベストでしょう。また、この辺りは区画整理がされていて道路が一定間隔に通っていて、道路同士はほとんど直角に交わっているのだが、線路はそれとは全く関係なく斜めに通っていたので、線路跡を追いかけるには道をジクザグに進む必要があります。しかも田園部には分かりやすい痕跡はないのでかなり時間がかかります。駅跡はほとんどの駅で農業倉庫群が今でも残っていてこの辺りが駅だったのだと分かります。しかし駅舎などは道から少し入った所にあったりして見つけづらい駅も多いです。

橋梁跡は、徳富川(新十津川〜石狩橋本)の橋梁はすぐに見つけられます。尾白利加川(北上徳富〜南雨竜)の橋梁は「廃線跡を歩く」には崩れた橋脚の写真があるが、はっきりした位置もよく分からず見つけられませんでした。今回は川が増水していたため沈んでしまっていた可能性が高いのだが、川の両岸には木が生い茂っていて流れを見渡すことは出来ないので発見には時間がかかると思われます。川の前後にもはっきり線路跡と分かる痕跡は見つけられませんでした。

調査にかかった時間は6時間ほどです。尾白利加川の橋脚探しに時間をかけてしまったので、この橋脚をすぐに発見できるか、ここはあきらめるかすれば5時間くらいで調査できるのではないかと思います。

主要参考文献


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