大間鉄道廃線跡調査

  1. 大畑〜釣屋浜地区
  2. 木野部地区〜桑畑地区

路線概要

広域地図この路線は、野辺地から大湊まで開通した大湊軽便鉄道(すぐに大湊線に改称)の途中の下北駅から分かれて半島の先端にある大間を結ぶ路線として建設が開始された。当時この路線は「大間鉄道」と呼ばれていたらしい。

第1期工事分の下北-大畑間が開通したのが昭和14年。この路線は大畑線として営業が開始された。その後引き続いて大間までの工事が続けられたが、風間浦村の桑畑地区まで路盤が完成したところで太平洋戦争に突入し工事中断。大間の砲台への弾薬輸送路線として一旦建設が再開されたようだが完成させることは出来なかった。

最初は本州と北海道を結ぶ最短路線として期待された鉄道だったが完成を見ることはなく、現在も至る所でその残骸をさらしている。

大間鉄道路線図 

調査概要・今後調査される方への情報

20012年3月31日調査

大畑線の調査に続けてレンタカーで調査してきました。大畑線調査に時間をかけすぎたため、残り時間が無くなってしまい、雑な調査になっています。また機械があれば細かく調査したいと思います。調査時間は約2時間ですが、これは釣屋浜のトンネル捜索に手間取り、関係ない林道に踏み込んで長時間探していたためです。これを除けば1時間半といったところでしょう。

大畑線の終点だった大畑駅から路盤跡が伸びています。一部国道の拡幅で路盤が壊されていますが、国道を走っていれば路盤跡が何ヶ所も目に入ってきます。ずっと国道沿いなので調査は楽です。

国道はトンネルはほとんど(全く?)ありませんが、線路はかなりの部分がトンネルでした。ずっと海岸沿いを走り、山がせり出している部分はトンネルで貫くという線形でした。釣屋浜地区のトンネルはわりとアクセスが簡単ですが、その他の部分は山の中に踏み込む必要があるようです。私は行っていないので分かりません。

路盤は桑畑地区で途切れ、その先は工事は行われていないようですが、確認していないのでもしかしたら何か残っているかも知れません。

バスは大間行きの下北交通バスが走っているようです。バスでの調査も比較的楽に出来るでしょう。ただし、道路はアップダウンが激しく歩きにくいと思います。

主要参考文献


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