大畑線廃線跡調査 2

調査結果

田名部〜樺山

国道279号と交差する直前。奥が下北方向。 国道279号と交差して、原野の中へと入っていく。奥が大畑方向。
樺山駅へと降りていく道。道の奥に白く見えるのが駅舎。 樺山駅ホームと駅舎。暗くてこんな写真しか撮れませんでした。

田名部駅を出ると少し進んで国道279号を横切る。この部分も道路は再舗装されていたが、前後の路盤ははっきり分かる。踏み切り警告灯のようなものも残っていた。

ここで市街地は途切れ、この先は何もない原っぱという感じになっていた。この先低い丘があり、線路は早掛沼の東を迂回している。アップダウンに強い道路は丘を突っ切っているので、この辺りは線路の様子をうかがい知ることは出来なかった。

ここで日が暮れてしまったので一旦調査を打ち切り、樺山からは翌朝の調査。

樺山駅は国道から未舗装の細い砂利道を入った所にあった。まさかこんな道とは思わないような道だったので何度も行き来してやっと見つけた。看板も何もなかったと思う。砂利道はすぐに小さな広場に突き当たるが、これが駅前広場の役割を果たしていたところだと思われた。

駅はここから更に獣道のような細い道を少し下った藪の中にあった。駅前広場周辺はそこそこ家がある場所だったのだが、こんな様子では利用者は少なかったのだろう。ここも駅舎が残っていた。ホームは片面ホームだった。木に囲まれた駅だったので朝早くでは陽が当たらず、見にくい写真になってしまった。

 地図を見ると分かるが、この近くに飛行場跡がある。後で調べて分かったが、これは海軍の飛行場跡でかつてはこの飛行場への最寄り駅としての役割を果たしていたようだ。末期は乗降客は極めて少なかったらしい。

樺山〜陸奥関根

陸奥関根駅ホーム。奥が下北方向。 陸奥関根駅ホーム。奥が大畑方向。

樺山から道路はアップダウンを繰り返しながら進む。線路は道路と少し離れた場所を所々掘り割りにして進んでいたようだが、木に阻まれて路盤跡はよく分からない。

陸奥関根駅は関根地区の中心部にあった駅だが、駅へ至る道路は狭かった。狭い道路を少し進んで突き当たったところが駅跡だった。ここも片面ホームの駅だった様子。駅舎はすでに取り壊されていた。また、ホームも少し荒れていた。

陸奥関根〜川代

川代手前の国道(旧道)と出戸川をまとめて跨いでいたガーター橋。 川代駅ホーム。奥が下北方向。
川代駅ホーム。奥が大畑方向。 川代駅駅前広場。正面に駅舎があったはずだが既に無くなっていた。

陸奥関根から暫く進むと国出戸地区で道の大畑バイパスと旧道が分かれる。分かれたすぐ先で旧道は大畑線をくぐる。

大畑線はここで出戸川と国道の旧道を一気に跨いでいた。この部分にはガーター橋がしっかりと残っていた。

このすぐ先には川代駅があった。駅は1つ手前の陸奥関根と同じような感じで、駅舎はすでに取り壊されていた。ホームは1面1線のみだったようだが、その向こう側には少しスペースがあり、貨物扱い設備の跡のようにも思われた。


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