名寄本線廃線跡調査

  1. 名寄〜中名寄〜上名寄
  2. 上名寄〜矢文〜岐阜橋〜下川〜二ノ橋
  3. 二ノ橋〜一ノ橋〜上興部
  4. 上興部〜西興部〜中興部
  5. 中興部〜宇津〜北興
  6. 北興〜興部
  7. 興部〜豊野
  8. 豊野〜沙留
  9. 沙留〜富丘
  10. 富丘〜渚滑
  11. 渚滑
  12. 渚滑〜塩見町〜紋別
  13. 紋別〜元紋別〜小向
  14. 小向〜沼ノ上〜旭〜川西〜中湧別
  15. 湧別〜中湧別
  16. 中湧別
  17. 中湧別〜上湧別
  18. 上湧別〜共進〜開盛
  19. 開盛〜北遠軽〜遠軽

路線概要

国鉄再建法で廃止対象となったなかで唯一の「本線」。札幌方面と網走方面を結ぶ最初の路線として開通したために「本線」の名が付けられていたが、石北本線の開通によって本線とは名ばかりのローカル線となっていた。

名寄から興部、湧別を通って北見までという長大路線で、興浜線などの建設によってオホーツク海縦貫路線の一部になる計画もあったが、完成を見ることなく廃止されてしまった。

建設が古いだけあって、線路敷設が容易な平野部や海岸線を選んだルートとなっていて、険しい山間部は通っていない。一ノ橋から上興部間が山越えといえるが、谷を伝ったルートで切り抜けていて、全線に渡ってトンネルは1本もない。

名寄本線路線図 名寄〜興部名寄本線路線図 興部〜遠軽

停車場一覧
駅名 読み 駅間距離(Km) 累計距離(Km) 開業年月日 廃止年月日 備考
(名寄) なよろ - 0.0 1919-10-20 1989-05-01 宗谷本線、深名線接続
宗谷本線の駅として現存
中名寄 なかなよろ 5.8 5.8 1950-01-15
上名寄 かみなよろ 3.9 9.7 1919-10-20
矢文 やぶみ 2.4 12.1 1959-11-01 1956に仮乗降場として開業
岐阜橋 ぎふばし 1.7 13.8 1959-11-01 1956に仮乗降場として開業
下川 しもかわ 2.7 16.5 1919-10-20  
二ノ橋 にのはし 4.9 21.4 1950-01-15 1947に仮乗降場として開業
一ノ橋 いちのはし 6.5 27.9 1920-10-25
上興部 かみおこっぺ 11.0 38.9 1920-10-25
西興部 にしおこっぺ 6.3 45.2 1921-10-05 1921-1961は瀬戸牛(せとうし)
中興部 なかおこっぺ 7.0 52.2 1921-10-05  
宇津 うつ 6.4 58.6 1921-10-05
北興 ほっこう 5.7 64.3 1959-11-01 1957に仮乗降場として開業
興部 おこっぺ 3.5 67.8 1921-03-25 興浜南線接続
豊野 とよの 5.2 73.0 1950-01-15 1947に仮乗降場として開業
砂留 さるる 4.7 77.7 1921-03-25
渚滑 しょこつ 11.2 88.9 1921-03-25 渚滑線接続
塩見町 しおみちょう 3.0 91.9 1959-11-01  
紋別 もんべつ 1.2 93.1 1921-03-25  
元紋別 もともんべつ 4.6 97.7 1921-03-25  
小向 こむかい 8.2 105.9 1921-03-25  
沼ノ上 ぬまのうえ 6.7 112.6 1921-03-25  
あさひ 4.6 117.2 1956-09-20 1946に仮乗降場として開業
川西 かわにし 2.1 119.3 1959-11-01 1957に仮乗降場として開業
中湧別 なかゆうべつ 2.6 121.9 1916-11-21 湧別支線分岐
上湧別 かみゆうべつ 4.6 126.5 1916-11-21  
共進 きょうしん 3.2 129.7 1959-11-01  
開盛 かいせい 3.9 133.6 1915-11-01 1915-1934は社名淵(さなふち)
北遠軽 きたえんがる 1.8 135.4 1959-11-01  
(遠軽) えんがる 2.7 138.1 1915-11-01 石北本線接続
石北本線の駅として現存
           
(中湧別) なかゆうべつ - 0.0 1916-11-21 本線から分岐
湧別 ゆうべつ 4.9 4.9 1916-11-21 1916-1954は下湧別(しもゆうべつ)

調査概要・今後調査される方への情報

2006年7月23日〜25日調査

レンタカーで名寄本線全線と興浜南線、興浜線未成区間を併せて調査してきた。調査に要した時間は丸3日。そのうち名寄本線の調査に要したのが2日と4時間といったところ。宿は2泊とも紋別にとってあったため、宿までの往復に多少時間のロスが出ている。出来るだけ日の出から日没まで時間をフルに使って調査したが、3日となるときつかった。相変わらずのギリギリな日程になってしまったので、次からはもう少し余裕を持った日程にしないといけないと思う。

主要参考文献


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