南方貨物線廃線跡調査 5

調査結果

関西線への連絡線(2006年調査)

関西線八田駅方面に向かって緩やかにカーブする道路。 関西線の高架が見えてきた。
関西線の高架上を列車が走っていった。すぐ奥に近鉄の高架が平行する。 すぐ先が八田駅で、高架橋の幅が広くなっている。連絡線も八田駅で関西線に合流する予定だったと思われる。
関西線の高架脇から名古屋方面を振り返る。 関西線脇にあった高架事業の案内板。(拡大画像にリンク。約900KB)

西名古屋港線の小本駅付近に関西線四日市方面への連絡線が作られる予定だった形跡が残っているとの情報を随分前にいただいていたが、今回ようやく調査に行くことができた。南方貨物線に含めて良いか疑問もあるが、ここで紹介することにする。

小本駅を出て50mほど西に歩くと、周りの道路とは明らかに異なった緩やかなカーブを描いた道路が残っている。その道路は2本が平行していて、関西線八田駅方向へ緩やかにカーブを描いている。2本の道路の間には住宅が建ち並んでいたが。

これは明らかに関西線四日市方面への連絡線の用地であると考えられる。用地の幅から考えて複線の連絡線が計画されていたのだろう。関西線はこの付近は単線であるが、複線にする計画は前からあったと思われ、関西線の高架複線化と併せて連絡線を建設する計画だったのではないかと思える。

現在関西線の高架化は終了したが、複線になることはなく、その高架橋を見ても複線化することは考慮されているようだが、連絡線の取り付けは考慮されていないようだ。名古屋貨物ターミナルから四日市方面に向かう貨物列車が果たしてあるのかわからないが、仮にあったとしても連絡線が必要な本数があるとはとても思えず、この連絡線が建設されるような日は来ないであろう。


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