南方貨物線廃線跡調査 1

調査結果

大府〜笠寺

大府駅南の立体交差を武豊線列車から見下ろす。 大府駅ホームから南(立体交差)方向を見る。ホームより右に並んでいるのは全て貨物線。
大府駅5番ホームより貨物用側線群を見る。撮影している5番ホームは南方貨物線上り線ホームとなる予定だったらしい。 共和駅ホーム。東海道下り本線の脇にもう1線分の用地がある。
大高駅ホーム。隣には南方貨物線が線路まで敷かれた状態で残っている。 大高駅より北側を見る。天白川の橋梁は南方貨物線の物を使っていることがよく分かる。

南方貨物線は大府から始まっている。大府駅は武豊線との接続駅であり、武豊線にも貨物列車が運行されているためこの駅からの建設となったのだろう。

駅構内は広く、旅客ホームの脇に貨物用の側線群が並んでいる。なお、旅客ホームの一番端の5番線ホーム(実際には番線表示なし)は本来南方貨物線上り線のホームになる予定だったらしいが、ATS地上子が設置されていないようなので現在は側線としての役割しか無く、ほとんど(全く?)使われていないと思える。

大府駅のホームから南を見ると、武豊線旅客列車用の立体交差が見える。(武豊線貨物は貨物線への連絡線が別にある。)そしてその更に南に南方貨物線用に作られたと思われる立体交差があり、上り貨物列車が下り線を支障することなく東海道線に合流できるようになっている。この立体交差は広大な土地を利用して余裕を持って構築されたダイナミックなものとなっていて、その開始点はホームから1.5Km以上も離れている。しかし、南方貨物線が未成線となってしまった今となっては大府駅に停車する貨物列車のみが利用する勿体ない施設となってしまっている。

大府から列車に乗って北上すると線路脇に南方貨物線用地が空き地として続いているのが分かる。一部区間は民間に払い下げられてしまったようだが、まだ多くの区間は手つかずで残っている。

大府の次の駅である共和では東海道線ホームの脇には線路1本分の用地しかなかった。南方貨物線は全線複線なので、ホームの改良工事等で上り線用地は東海道線に転用されてしまったのだろうか?

共和を出てしばらく進むと線路は高架上に上がって大高駅となる。高架区間では貨物線部分にも線路がすでに敷かれている。しかしこの線路は一度も列車が走ることなく取り外されてしまうことになるのだろうか?この線路は高架化工事の際に仮線として使用するために敷かれたもので、南方貨物線開通にそなえてそのまま残してあるようである。しかし結局取り外されてしまうことになりそうで残念である。

大高駅の北の天白川の橋梁は東海道線の橋梁が老朽化したため本線が貨物線の橋梁を使用している。共和駅から見るとその様子がはっきりと分かる。

笠寺〜堀川

笠寺駅構内。貨物用側線が並ぶ。 笠寺駅構内から北側を見る。左側の貨物線の線路はこの先すぐに途切れている。
笠寺のすぐ北。東海道線(奥)と分かれて左にカーブしていく。 山崎川の橋梁。奥に東海道線を通る貨物列車が見える。現在は撤去済み。
東海道新幹線をアンダークロスする。 新幹線をアンダークロスしたすぐ先。しばらく新幹線と並行して進む。
国道247号を越える。この部分は橋桁が架けられていなかった。(手前の新幹線高架の奥の橋脚が南方貨物線のもの) 新幹線と平行して堀川を渡る。ここも橋桁は架けられていない。(新幹線の手前の橋脚が南方貨物線の物)

笠寺駅構内も貨物用側線が何本かあり、機関車が止まっていたりする。南方貨物線用の線路もすでに敷かれているようである。

笠寺を出るとすぐに東海道線と分かれて西にカーブし、山崎川を渡る。橋梁はすでに完成していて、線路を敷くのみである。橋梁は完成していたが、2003年11月に撤去された。

更に左カーブを続け、東海道新幹線をアンダークロスして新幹線の南側を平行するように北西へと進む。

この先で国道247号を越えるが、この部分は橋桁が架けられていなかった。そのすぐ先では名鉄常滑線をオーバークロスするが、この部分も橋脚は架けられていない。

更に進むと堀川に突き当たる。堀川の橋桁もまだ架けられていない。新幹線に平行して南方貨物線の橋桁が並んでいる。この辺りの部分は新幹線からもはっきり見えることだろう。


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