蒲原鉄道廃線跡調査

  1. 五泉-村松
  2. 村松-大蒲原-土倉
  3. 土倉-冬鳥越-陣ヶ峰
  4. 陣ヶ峰-加茂

路線概要

蒲原鉄道は、磐越西線の五泉から信越本線の加茂までを結んでいた私鉄である。大正11年9月に五泉〜村松間が開業、昭和5年には加茂まで開業して全通した。しかし、車社会となり需要が低下し、昭和60年に加茂〜村松間を廃止、その後しばらくは五泉〜村松間のみの盲腸線として頑張っていたが、平成11年にこの区間も廃止となった。

五泉から村松を通りしばらくは田園地帯を走るが、その先は山越えとなる。冬鳥越の峠を越えて加茂市に入り、加茂駅へと至っていた。現在は平行する国道290号が整備されているが、昔は冬季は鉄道が唯一の山越え手段だったのではないだろうか。

蒲原鉄道路線図 

停車場一覧
駅名 読み 駅間距離(Km) 累計距離(Km) 開業年月日 廃止年月日 備考
五泉 ごせん - 0 1923-10-20 1999-10-3 途中駅の開業、廃止年月日不明
今泉 いまいずみ 1.0 1.0
村松 むらまつ 3.2 4.2
西村松 にしむらまつ 1.6 5.8 1930-07-20 1985-3-31
寺田 2.3 8.1
大蒲原 おおかんばら 1.6 9.7
高松 たかまつ 1.2 10.9
土倉 つちくら 1.6 12.5
冬鳥越 ふゆとりごえ 0.5 13.0
七谷 ななたに 2.2 15.2
狭口 せばぐち 1.7 16.9
駒岡 こまおか 1.6 18.5
東加茂 ひがしかも 0.9 19.4
陣ヶ峰 じんがみね 1.4 20.8 1930-10-20
加茂 かも 1.1 21.9

調査概要・今後調査される方への情報

2002年5月11日、18日調査

車で五泉から加茂まで調査してきました。ただ、資料を持っていなかったので午後から村松の図書館に立ち寄って資料を調べてからの調査だったのと、同行者の車での調査だったのでそれほど詳細な調査は出来ませんでした。天候も雨だったので駅跡に踏み込んだりもしていません。写真点数も少なく他の調査に比べて雑ですがご理解下さい。そもそも一部の駅しか立ち寄っていません。

1週間後にまた新潟に行く機会があったのでそのときにも五泉〜大蒲原あたりまで調査してきましたが、このときも詳しい資料を持っていなかったのと時間がなかったので詳しい調査は出来ませんでした。

五泉から村松までは国道沿いで調査は簡単です。その先高松までは国道と離れて田んぼの中を進んでいました。この辺りはよく分からなくなっていました。道路に転用されたように思います。高松から先は再び国道に沿って峠を越えます。道路は整備が終了しているので快適に走れます。七谷から加茂は道路とは川を挟んでいるため調査しづらい区間です。道路自体も少し狭くなり、民家も増えるので運転に集中しなくてはなりません。

主要参考文献


目次ページへ