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写真左端が第5今福トンネル。中央右付近から築堤が現れる。 | 旧線のアーチ橋はそのまま道路橋になっている。 |
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山肌に取り付いて南に進んでいる。 | 舗装が途切れる。先に見える坂の上は新線である。新線の橋梁が木の間に僅かに見えている。 |
第5今福トンネルを抜けると突然開けた地形になり佐野町に入る。道路と川を横切っていた跡は分からなかったが川を超えた部分から築堤が続いているのが見える。築堤部分は道路になっている。この築堤は途中から県道に合流している。
県道になった部分は高さが付け足されているようで線路跡であることはよく分からなかったが、この県道はすぐに県道5号に突き当たって終了する。その突き当たりの先に急な坂で下っていく細い道があり、この道を下ると再び線路敷きをそのまま流用した道路となる。この道路は道幅が狭くて対向車とすれ違うのが大変である。右手は山、左手も木々が生い茂っているがその先は遙か下方に集落が見える。途中の橋は橋脚を見るとコンクリートアーチ橋であることが分かった。
旧線を流用した道路はこの先大きく左にカーブし、舗装が途切れるとすぐに新線と合流する。合流点では新線の工事のために旧線の橋脚は取り壊されたようである。旧線は新線の左右を蛇行して新線と同じ高度にまで上がっていたらしいがその跡は分からなかった。
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新線の工事開始点。「立ち入り時は連絡してください」との注意書きと鎖が張ってある。 | 左写真とほぼ同地点からややズーム(85mm)で撮影。先に下長屋トンネルの入り口が見える。 |
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集落を見下ろす位置を通っている。 | 旧線との分岐点。右に分かれるのが旧線。 |
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橋梁の上からはすぐ隣に旧線の橋梁が見える。新線は下長屋トンネルに突入する。 | 新線橋梁上より旧線の橋梁を撮影。 |
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旧線の橋梁手前より撮影。この先は森の中に消えている。 | 下長屋トンネル出口と左から合流する旧線跡。この辺りが石見今福駅予定地だったらしい。(奥が浜田方) |
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路盤を流用した道路は旧線合流点のすぐ先で路盤脇に降りる。(奥が浜田) | 道路が脇に降りる部分には今福橋梁がある。(奥が浜田) |
新線の工事は旧線と合流する地点から今福にかけて行われたようでこれより浜田方を見ても山がそびえているだけで何も工事は行われていないようだった。
単線規格であったはずだが新線は橋梁の幅やトンネルの断面が広くなっていた。線形も良く、今福に向かってまっすぐに線路敷きが伸びている。集落よりはかなり高い場所を通っているが、これは旧線も同じで、トンネルを抜けた先の今福地区ではちょうど周りの土地と同レベルの高さとなる。
新線の線路敷きは立ち入る場合市役所に連絡してくださいとの注意書きと鎖が張ってあったが、先には今福に抜ける下長屋トンネルが見えていたし、地元の人の薦め?もあり、市役所に無断で進入。車で入るのは引き返せなくなる可能性もあったので徒歩で進むことにする。雨がかなり強く降ってきていたが、新線の路盤は強固で?ぬかるみなどもほとんどできていなくて歩きやすかった。地元の人が時々(市役所の許可を得て)車で入るそうで、車のタイヤの跡がある。車が入るおかげで草もほとんど背丈が無く、歩くにも好都合である。
旧線合流部から400mほど進むとアーチ橋に出る。この橋を渡ると下長屋トンネルである。この橋梁の手前で旧線が右に分岐し、別の橋梁で谷を渡っている。新線は1633mの下長屋トンネルでまっすぐ今福に抜けているが、旧線は山肌に取り付きながら新線の南を蛇行しているようである。この先の旧線跡は車の通った跡もほとんどなく草が生い茂っていて、雨の激しく降る中では進むのは困難だったのでこれ以上は進まなかったのでこの先は不明であるが、500mほど先に短い第6今福トンネルがあるらしい。
県道を迂回して金城町に入り、下長屋トンネル出口に向かう。新線の下長屋トンネル出口は県道41号の下にあった。トンネルのすぐ手前まで舗装道路になっているが、トンネルには入れないように柵が付けてある。トンネルの手前で旧線が合流しているのが分かる。
旧線の路盤跡もこのままずっと道路となって続いている。私は先を急いでいたので先端まで行かなかったが、地図を見るとこのまま県道41号を越え、第6今福トンネルの手前200mくらいまではまともな道路になっているようだ。
旧線と合流するとすぐに低い橋梁(今福橋梁)がある。橋梁手前で道路は築堤脇に降りている。この橋梁とトンネルの間が石見今福駅予定地だったらしい。
橋梁の先ももう400mほど工事が行われたらしいのだが、橋梁の先にあったはずの築堤は崩されていてその先はよく分からなかった。日が暮れる前に旭町のトンネルと橋梁を確認したいと思い先を急ぐ。