今福線廃線跡調査 2

調査結果

2001年3月30、31日

その建設のルーツから、浜田に向かう方が下りになっているのですが、浜田方向から調査したので浜田から三段峡に向かって書きます。

浜田駅手前(新線)
高架橋跡候補場所 その1。この場所は間違いでした。 高架橋跡候補場所 その2。こちらが高架橋跡。

浜田駅から小高い山(断崖山)を越えた箇所に短い高架橋が残っていたらしいのだが、現在は撤去されているとの情報を得ていた。それでも一応この場所に行ってみた。

情報の通り高架橋などどこにもなかったが、それらしい箇所が2箇所あった。写真のどちらかがその高架橋跡だと思う。左写真は山肌がコンクリートで固められていて、手前に建物はなく怪しいと思った。右写真は「鉄道廃線跡を歩く」の写真と場所が似ていること、手前が新しい駐車場になっていることがあやしい。山際にあるコンクリートが残された橋台のような気がしてならない。右写真の場所がより怪しいと思うのだが・・・ご存じの方教えてください。

(2004-12追加)この場所のすぐ南にある浜田高校の学生だった方から情報をいただきました。私の感は正しかったようで、右側の場所が高架橋のあった場所だそうです。

下府〜浜田市久畑地区(旧線)
下府駅1番線より写す。向こう側のホームの更に向こうに今福線が入る予定だった。 下府駅2番線。ホーム右側に今福線が入る予定だった。
下府駅からすぐの部分。ここから道路になっている。手前が石見今福。このすぐさきが下府駅。 右写真の反対側(写真奥が石見今福)。右に急カーブして西に向きを変える。
上記写真の道路となった線路跡をくぐる道路。 この先しばらくは道路となっている。
途中の橋の橋脚は明らかに鉄道のもの。 しばらく進むと道路は県道に吸収される。

旧線は山陰本線下府から分岐して今福に向かっていた。下府駅は国道から橋を渡ったところにあった。ホームは駅舎から階段を上がったところにあった。2面2線の相対式ホームだったが、駅舎とは反対側のホームの向かい(通常3番線になる)に今福線が入る予定だったらしい。草むしていたが線路を敷くだけのスペースがあった。

今福線は下府駅を完全に出ないくらいの場所から右にカーブして山陰本線と離れていく予定だったらしい。駅からすぐの箇所から路盤は道路となっている。急な右カーブで西に向きを変えると緩やかなアップダウンの続く道路となっている。左手は低い山になっていて、この山の脇をしばらく進むことになる。

途中に小さな川を渡る橋があり、一旦車を止めて橋の下を見てみると期待したとおり鉄道のものと分かる橋脚で、鉄道橋の橋脚の上にそのまま道路の橋を架けたことが分かった。道路の幅はかなり広かったので橋桁は再利用したものではないと思われる。

住宅街をしばらく進むとこの道路は県道に突き当たる。この先の路盤は県道に吸収されてしまったようで全く分からない状態になっていた。この県道に突き当たる少し前に上府駅が出来る予定だったそうで、予定地は現在製材所になっているそうです。


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