羽幌線廃線跡調査 1

  1. 留萌〜小平
  2. 小平〜古丹別
  3. 古丹別〜羽幌〜天塩有明
  4. 天塩有明〜豊岬
  5. 豊岬〜遠別
  6. 遠別〜天塩
  7. 天塩〜幌延

路線概要

羽幌線は留萌本線留萌から宗谷本線幌延までの141Kmを結んでいた路線で、廃止された北海道の路線の中でも天北線、名寄本線と並ぶ長大路線でした。

建設開始は昭和2年だが、全線開通は昭和33年。一時期は札幌直通の急行も走ったらしい。しかし、炭坑の閉山と人口減少によって存在価値を失い、昭和62年に全線が廃止された。

羽幌線マップ

調査概要、今後調査される方へ

2001年8月25日(土)、26日(日)調査

羽幌から幌延に向かってレンタカーを使って調査してきました。

羽幌を出たのは朝の5時くらいで、その日の内に幌延まで行く予定だったのですが、途中羽幌炭坑鉄道に寄り道していたせいで天塩で日が沈んでしまい、残りの区間は翌日の調査となってしまいました。友人と2人で行動したので、痕跡の発見などがしやすかったし走りながら写真を撮ることもできたのですが、それでも1日での調査は無理だったことから、1人では1日で調査するのは厳しいのではないかと思います。もっとも、山の中を走っている部分には行かないのであれば1日で回れるでしょう。

大部分は海沿いの国道232号のすぐ隣を走っていたのですが、2箇所ほど内陸部を迂回していた区間があります。1箇所目の小平から大椴の区間は平行道路はありません。国道の小平トンネルの先で右折すると線路跡と交差します。線路跡は工事用の砂利道となっていましたが、すぐに関係者以外進入禁止となりトンネルまではたどり着けませんでした。2箇所目の力昼から古丹別を経て上平までの区間は力昼から古丹別は道道(番号不明)が近くを通っていますが、今回いったときは災害のため通行止めでした。しかも1年以上前から通行止めのようでした。山越えの砂利道ですので通行にはそれなりの準備(4WD車、スペアタイヤ等)をするべきでしょう。ちなみにその南を迂回するように林道が通っていますが、この林道を行った所もう少しで九重の集落という所で営林署による通行止めがあり、引き返さざるを得ませんでした。というわけでこの道は通れません、注意しましょう。古丹別から上平は国道239号に平行しているので問題ありません。

国道は有名な道なので通行量も多く、流れも速いので注意しましょう。急停車などをしなくてすむようにあらかじめ地図等で下調べしておくと良いでしょう。

路盤跡は橋梁部分は多くは崩されていますし、トンネルは入れなくなっているし、その他の部分も草が生い茂っていて歩ける状態ではありません。よって歩きで行く意味はないでしょう。しかし自転車なら景色も良く、よい調査が出来そうです。

平行するバスについては細かく調査はしていませんが、時刻表によると全区間を沿岸バスが走っています。本数も1時間に1本くらいの割合であり、かなり利用しやすそうです。ほとんどの区間は国道に平行していたのでバスからでも見ることが出来るはずです。駅跡がバスターミナルとなっている所も多数ありました。

主要参考文献


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