岩日北線廃線跡調査 2

調査結果

3月31日調査

錦町駅
錦町駅駅舎 錦町駅ホームより車止め方を望む。正面の山(小屋の向こう)にトンネルがある。
駅のすぐ先にトンネルがある。 駅のすぐ先の路盤をくぐる道路。左写真の左方向より撮影。

錦町駅は現在、錦川鉄道の終点となっているがこの線は元々ここから日原に抜ける予定だった。

駅のすぐ先には広瀬トンネルが口を開けているのが見える。駅の線路とトンネルはまっすぐではなく、少し右にカーブしてトンネルに入る予定だったようだ。駅ホームに接する線路よりも車庫の線路を延ばした方がまっすぐトンネルに繋げそうだった。駅ホームは写真の1本だけで、ここからトンネルに線路を延ばすのはかなり線形が悪くなる気がするので、あるいは駅を改良する予定だったのかも知れない。

車止めより先の線路を敷く予定だった路盤は舗装され、駐車場として使われていた。

(番外)岩日線完成部分

この日はこれから完成した錦川鉄道(旧岩日線)を岩国まで往復してきた。この区間は完成が比較的古い(昭和38年に錦町まで完成)からか線形はあまり良くなく、川に沿って曲がりくねった線路になっていた。これではもし日原まで完成したとしてもあまり使われなかったであろうと思われる。

4月1日調査

出市〜周防深川
広瀬トンネル出口。奥が錦町。 広瀬トンネル出口から高架上の出市駅を見る。
高架上に出市駅ホームがはっきり分かる。 お寺の手前にある竜泉寺トンネル。
竜泉寺トンネルを抜け、周防深川駅へと続く路盤。 周防深川駅(左手)手前の深川橋梁。
周防深川駅予定地。奥に道念トンネルが見える。 周防深川駅へと至る路盤。(奥が錦町、周防深川駅予定地より撮影)

錦町駅からの広瀬トンネルは途中で大きくカーブして出市地区に出る。出るとすぐに高架橋で国道187号と434号、そして宇佐川を越えて反対側の山際に移るのだが、この高架橋の上に周防深川駅ができる予定だった。

駅の予定地部分は高架橋の作りが違うのではっきりと分かる。ホームとなる部分も完成していたようだ。

路盤に上がることができたのでトンネル入り口などの写真を撮っておいた。高架上は舗装されていて、高架橋なども途中で途切れている部分はないので問題なく歩けそうである。だだトンネルは封鎖されていたのでトンネル内を歩くことはできない。路盤が舗装されていたのは意外で、この先もほとんどの区間が舗装されていたので、今後サイクリングロードなどとして利用するつもり、あるいはその予定だったが中止された、といったことなのかも知れない。

線路は道路や住宅の遙か上をトンネル、橋梁を繰り返しながら進んでいる。道路から非常に見やすい位置を進んでいるので調査も楽である。

周防深川駅との間のお寺の前には竜泉寺トンネルというただの立体交差にしか見えないトンネルがある。

周防深川駅予定地は駅ができる予定だったことを伺わせるものは何もなかった。


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