美幸線廃線跡調査 1

  1. 美深〜仁宇布
  2. 仁宇布〜北見大曲
  3. 北見大曲〜歌登
  4. 歌登〜下幌別
  5. 下幌別〜北見枝幸

路線概要

美幸線は宗谷本線の美深から仁宇布を経て歌登を経由し、北見枝幸に至る79Kmの鉄道になるはずだった。工事開始は昭和32年。美深〜仁宇布間の開業は昭和39年。その後も工事は続けられ、昭和51年までにほとんどの路盤工事が完成したが、昭和55年の国鉄再建法により、未成部分も含めて廃止予定路線となり、昭和60年に廃止された。当時日本一の赤字線として話題になった路線である。北見枝幸まで全通していないのだから赤字でも仕方がないが、もし全通しても採算はとても取れないと判断されたわけである。

開業区間路線
美幸線 開通区間路線図

未成区間路線図
美幸線 未成区間路線図

停車場一覧
駅名 読み 駅間距離(Km) 累計距離(Km) 開業年月日 廃止年月日 備考
(美深) びふか - 0.00 ? - 宗谷本線の駅として現存
東美深 ひがしびふか 4.30 4.30 1964.10.05 1985.09.17
辺渓 ぺんけ 2.04 6.34
仁宇布 にうぷ 14.9 21.16
北見大曲 きたみおおまがり 19.86 41.02 未開業
上徳志別 かみとくしべつ 6.09 47.11
志美宇丹 ? 4.43 51.54
辺毛内 ? 6.56 58.10
歌登 うたのぼり  5.32 63.42
下幌別 しもほろべつ 9.08 72.50
(北見枝幸) きたみえさし 6.24 78.74 1936.07.10 1985.07.01 興浜北線の駅として開業、廃止

調査概要・今後調査される方への情報

2001年8月26日調査

レンタカーで北見枝幸から美深へむかって調査してきました。時間に追われていたので未成区間の駅予定地は一部しか調査していません。また、途中の路盤もかなり残っていましたが、写真は撮らないで先を急いだ部分も多いので写真は少な目です。仁宇布から美深までの区間は、大雨になってしまったのでこれまた細かくは調査していません。駅跡もよく分かりませんでした。所要時間は6時間くらいです。

全区間道路が平行していますが、山間部は川を挟んだ対岸の遙か高い所を線路は通っていたりして近づくことは出来ません。しかも今回は夏だったので木が茂っていて対岸を見通すことすら出来ませんでした。山道を行けば線路跡に近づける部分もありましたが、熊が出そうな場所なので注意が必要です。

路盤はかなり残っていますが、平野部では取り壊しが始まっている部分もありました。また、山間部では崩壊が始まっている部分もあるようです。

平行バス路線については、美深から仁宇布は名士バスが5往復あります。そのほかの部分は時刻表には乗っていません。北見枝幸から上徳志別までは歌登町営バスがあるようです。

実際の調査と逆になりますが、調査結果は美幸線の起点である美深からの記述とします。

主要参考文献


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